翌日は、計画していた周囲の散策もあきらめ、早々に帰宅です。帰り道は動かない身体をやっとの思いで運び、ようやく自宅へたどり着きました。自分たちで計画した旅行は散々なものになってしまいました。帰宅しても身体は重いままです。食事にも手をつけずに床に入り、夜もよく眠れないまま朝を迎えました。

 あまりにも調子が良くないので翌日クリニックを受診することにしました。疲れ切った様子の新井さんをみた先生は「どうしたのですか?」と心配そうに尋ねます。妻がこの2日間の経緯を説明したところ、次のような会話に。

医師の指導を守らない活動は逆効果

「そうですか、今回は少し動きすぎてしまったようですね。十分に休まないとそのようになることがあるんですよ。本当はもう少し休んでから、徐々に活動をしてもらおうと計画していました。自宅安静はとても大切な治療だということが分かってもらえたかと思います。もう一度やり直しましょう」
「私も先生の説明を聞いていながら、調子が良いという夫の話でつい大丈夫なのかなと思ってしまいました。先生が自宅でゆっくりとおっしゃっていたのは、本当に自宅でのことだったんですね。温泉に行けば、もっとゆっくり休めるのかと思ってしまいました。夫にとって、今動くことがこんなに良くないとは知りませんでした」

 妻も反省しきりです。