また、このほかにもいくつもの記録を達成しています。

    世界最遠の記録
  • イオンエンジンを搭載した宇宙機としては、太陽から史上最も遠方に到達世界最小の記録
  • 最も小さい天体への着陸・そこからの離陸
    世界最長の記録
  • 最も長い期間を航行し、地球に帰還した宇宙機(2592日間)
  • 最も長い距離を航行し、地球に帰還した宇宙機(60億km)

 技術者の純粋な探究心、諦めない心が、私達に感動を与え、そして数々の未来へのお土産を持って帰ってくれました。私たちは、「はやぶさ」プロジェクトから、多くのことを学ぶことができます。

2011年へのメッセージは「原点に返れ」

 2010年、政治や経済の状況は混沌とした状況から未だ抜け出せずにいますが、上記の2つの「還」は、私達に「原点に返れ」というメッセージを送ってくれているような気がします。

 2011年を迎える前に、今一度現在の状況を点検したいと思います。

1.組織は、結束できているか
2.結束するに値する明確な目標(ミッション)が設定されているか
3.個人は目標達成のために、努力しているか
4.チームは、組織の目標達成のために結束できているか

 2010年も1年間、”人財育成のツボ”をお読みいただきありがとうございました。読者の皆様にとって、来年が更に良き年、飛躍の年となるよう祈念しております。


(後日追記)

 2010年の「今年の漢字」は「暑」になりました。

 応募者が、「暑」を選んだ理由として以下のことが取り上げられています。

  • 記録的な「猛暑」日の連続により、熱中症にかかる人が続出
  • 「暑さ」対策の支出と野菜価格の高騰が消費者の生活を直撃
  • 自然界では魚介類の不漁や、山で餌不足となった動物が人里に出没
  • いつまでも続く「酷暑」に地球温暖化の警鐘を感じた
  • チリ鉱山のトンネル内落盤事故では、地中の「暑い」中から、 作業員全員が生還したことで人々は勇気づけられた
  • 「はやぶさ」は大気圏突入時の猛烈な「暑さ」に耐え、無事帰還し、日本の未来への希望を届けた

 最後の2つの出来事は、筆者が選んだ「還」と同じ理由だったようです。

安藤 良治(あんどう・よしはる) PSマネジメントコンサルティング 代表
安藤 良治

 1956年生まれ。メーカー系ソフトベンダに入社し、27年間教育、採用、組織・人事と人事畑一筋に歩んできた。その間、インフォーマルグループ“夢現会”を社内に立ち上げ、社員の自立化、第一人称で自社を語る人財の育成に力を注ぎ、人事部長を経て2005年に独立。独立後は、仲間と実践的な問題発見・開発技法「創造的実行プロセス(B-CEP:ビーセップと呼ぶ)」の開発と普及を柱に、プロジェクトマネージャー能力強化研修、ビジネスアナリシス実践研修、ITリーダー研修、ITシミュレーション研修、PBL型新人研修(3ヶ月)の運営責任者等を担当している。また、NPO法人ITスキル研究フォーラムの人財育成コンサルタントとして“人財育成のツボ“の情報発信や、一般社団法人IT人材育成協会(ITHRD)において「ラーニングファシリテータ育成」プログラムの開発と普及活動を行い、主としてIT業界の人材育成に注力した活動を行っている。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。