入江倫成
株式会社 IPイノベーションズ ビジネス ディベロップメント パートナー

 今回は、デル株式会社 CSMBトレーニング&デベロップメント シニアマネジャーとしてご活躍されている加島一男様にお話をお伺いいたしました。

 デルといえば、直販・受注生産のビジネスモデルである“デルモデル”やパーソナルコンピュータが有名です。しかし近年では、サーバーやストレージ、ネットワークスイッチ、ソフトウェアといったエンタープライズ・ソリューションも提供しており、常により顧客満足の高いICTソリューションを提供する体制に変化し続けています。

部門との定期的なOne on Oneミーティングでニーズを掴む

入江:デルのビジネスにおける最近の変化に関してお聞かせください。

加島:現在は、新たなビジネスの成長カーブを作っている最中です。ワールドワイドで、もう一度“デルのビジネスとは何か?”を根幹から見直す重要な時期であるという認識でいます。それと関連して、私たちのミッションやバリューが再定義され全世界で共有されたばかりです。社員数も増えましたし、もう一度、組織としての一体感を持つにはちょうどいいタイミングだと思います。

入江:会社の全体的な方向性はどのように把握されていますか?

加島:例えば4半期に1回必ず全社ミーティングがあります。そういうFace to Faceのミーティングやメールやブログなど、複数のコミュニケーションチャネルで伝達されます。ですから、「会社が一体どっちに向かっているのか?」ということに関しては把握しやすいです。

入江:そういった会社の方向性に関する様々な情報から、加島様の仕事である営業部門の研修ニーズはどのように明確化されるのですか?

加島:ビジネスは刻々と動いているので、部門の具体的なニーズを把握するところから始めますね。デルにはLNA(Learning Needs Analysis)というアセスメントとテストを組み合わせた人材開発ニーズを可視化する仕組みがあります。主に製品知識やセールススキルに関するニーズを明確にします。

また、同じくらい重要なのがOne on Oneミーティングという1対1のミーティングを営業部門と実施させて頂いていることです。私の場合は、CSMBの営業エグゼクティブディレクターと1カ月に1回、営業ディレクターとは2週間に1回、必ず実施しています。時間は30分と短時間ですが、「ビジネスの状況」「課題」「私たちのチーム(トレーニング&デベロップメント)に期待していること」などを営業部門から直接聞ける絶好の機会となっています。

デル株式会社
加島一男(かしま・かずお)氏
CSMB トレーニング&デベロップメント シニアマネジャー
1980年に富士通株式会社に入社し、社内システムエンジニア研修の開発・実施等を担当。その後1994年に株式会社富士通ラーニングメディアに転籍し、インターネットを利用した学習サービス事業の企画・開発・提供などを担当。2002年、デル株式会社に入社し、人事本部で全社を対象にしたラーニング&デベロップンメントを担当、2008年から現職で、営業部門の人材育成に従事。CSMBはConsumer(消費者)、SMBはSmall & Medium Business(中小企業)の略。一般消費者と中小・中堅企業法人のお客様を担当している組織の名称。