「面白い」と「まじめ」を使い分ける方法

 それでは、両者を使い分ける実践例を3つ紹介します。

実践例1:「面白時間」と「まじめ時間」
 例えば、仕事であれ遊びであれ、1日のうちでリラックして自由自在に感じ考える「面白タイム」と、ひとつの物事に集中して一途に取り組む「まじめタイム」を意識して設定します。「面白発想」と「まじめ発想」する時間を意図的に設定するのです。

 会社で「面白時間」が全く取れない状況ならば、せめて通勤時間帯ぐらいは「面白時間」にしましょう。1日単位で困難ならば、1週間あるいは1カ月、半年、1年単位で面白くする日とまじめに取り組む日を設定する方法もあります。日常の生活時間にメリハリをつけるのです。

 要は、ワンパターンでダラダラ過ごさない時間の過ごし方ができるように、自ら工夫しようということです。日常に埋没せずに、「非日常」の世界を愉しむことを心がける。「非日常」は重要な「面白要素」になります。旅の面白さは「非日常」だからです。「バカンス」とは本来、「空白」のこと。会社での「まじめ」を空白にするのが本来の「バカンス」、面白ことに熱中するのが「休暇」「休日」なのです。決して「余暇」などではありません。せめて週末ぐらいは「面白時間」を増やしましょう。

実践例2:「面白会議」と「まじめ会議」
 会社の会議は「面白くない、つまらない」と言う人が少なくありません。面白くない会議は、効率も悪く意欲も知的生産性も低いことが推測されます。つまらない会議を面白い会議にするにはどうしたらいいか。これは「面白工学」にとっても重要な研究テーマです。

 例えば、座る会議を止め、すべて立ち会議にする方法があります。根拠は、立つと座るでは頭の働き方や発想が異なってくるという知見です。また、ずっと立ちっぱなしだと疲れるから、結論がはやく出てすぐ終わるという効果も期待できます。

 その他にも会議を面白くする方法はあります。いくつか紹介しましょう。

・まじめな議題の中に面白い議題を入れる(まじめテーマと面白テーマを組み合わせる)
・会議資料は文章は極小化して、大半を図解資料として面白(イメージ)発想を促す
・「面白まじめ」な人を議長に選ぶ(あるいはまじめな人と面白い人を組み合わせる、交互に議長にする)
・会議室を面白い発想が出るような非日常空間に変更する(窓のない会議室は最悪)

実践例3:「面白話題」と「まじめ話題」
 会議もそうですが、例えば仕事のあとの飲み会でもまじめな仕事の話ばかりする人がいます。発想や気分(モード)の切り替えができない人、あるいは仕事以外に趣味がない、関心がない人です。こんな「空気」が読めないつまらない人とはあまり飲みに行きたいとは思いませんよね。若手社員に嫌われる上司の典型です。まじめな仕事を終えた時ぐらいは、もっと面白い話題、面白くなる話題を提供してほしいものです。