まず最初に会ったのは、研修業界では大手のパフォーマンス・ラーニングの山本さんだ。パフォーマンス・ラーニングさんには、階層別研修などでお世話になっている。山本さんは若い営業担当者で、いつもニコニコしていて、とても感じがいい。私の中では、“ザ・営業”というイメージの人だ。

 私が目標などをまとめた資料を渡して要望を伝えている間、山本さんはメモを取りながらうなずいていた。

「なるほど、ご要望はよく分かりました」

 そういって、かばんの中からたくさん付箋のついたカタログを取り出すと、ゆっくりとページをめくり始めた。

実際に話してみると何だか頼りない

「そうしますと、例えばこういったシリーズがございまして」

 差し出されたページには、マーケティング・ベーシックという講座が載っていた。

「若手の営業の向けで1日ということでしたら、このマーケティング・ベーシックの1というのが、大変多くのお客様にご好評いただいているコースでございます。ご要望の3Cはもちろん、セグメンテーション、4P、SWOT分析と、基本的なことは網羅していますので、こちらにオプションで、事後課題の提出をつけてはいかがでしょうか」

 なんだか大学でやったマーケティングの授業の、しかも概論的な見出しが並んでいる。