実践方法2:よく観て、よく聴く

 「感じる力」は観察力と傾聴力を高めます。逆に、観察力や傾聴力が「感じる力」を高めます。

 人は見ているようで観ていない、聞いているようで聴いていないことがよくあります。ここでいう「見る」とは、ただ見えている状態、「観る」とはじっくり観察している状態を言います。同じく、「聞く」とは、ただ聞こえている状態、「聴く」とは耳を澄ませて傾聴している状態を言います。

まずは非日常空間で自然を感じる

 「かんかん力」、とりわけ「感じる力」を高める簡単な手段としておすすめするのは、自然の移り変わりを「よく観て、よく聴く」ことです。そのためには散歩したり、旅行したり、出張したりすること。つまり、非日常空間に出てよく観察する、傾聴することが最適です。そこで自然豊かな森や川、海など、大自然や花鳥風月が何よりの感じる教材になります。具体的方法として実践しやすいのは、花や風景など美しいと感じたり、面白いと思った対象を、その場で写真を撮ったり、スケッチしたり、俳句を詠んだりすることです。こうすれば自ずと感度や感性、つまり「感じる力」は上がります。

 街中でも、感動するものや面白いことはたくさんあります。特に現場での生(ライブ)体験です。例えば、コンサートやJAZZライブなどの音楽空間、寄席や歌舞伎、映画などの観劇、野球やサッカーなどの球場でのスポーツ観戦などです。

 感度が上がると、それらがよく観え、よく聴こえてきます。それだけ観る力、聴く力が高まったからでしょう。逆に、よく観てよく聴くようになると、感動したり、面白いと感じる新発見が確実に増えていきます。