入江:効果は主体的に創出するものであるということですね。

加島:効果測定手法に注目するその前提には、「研修をやると何らかの効果が出ていて、それをどうにかして捉えようとする」という研修の目的化があるような気がしています。そうではなくて研修は手段なので、あくまでもその先の成果から定義されるべきです。

入江:このプレゼンテーションとは直接関係ないのですが、「研修がいかにビジネスに貢献するか」に興味を持たれたきっかけは何だったのですか?

加島:いろいろとありますが、上司がマーケティング部門出身で、KPIやROIによる活動の効果測定にとても厳しかったというのが大きいと思います。マーケティングの場合、広告宣伝費に対する目標売上げまでのシナリオと各ステップにおける指標と目標値がきちっと設定されています。人材開発にもそれを求められました。もともと研修効果の測定や研修ROIの提示には非常に関心がありましたので、しっかり取り組むことにしました。

 実際に取り組んでみてよく分かったことは、何よりも自社のビジネスをよく知ること、それがベースにないとダメだということです。効果測定のためのノウハウ以前に、自社のビジネスを理解していないと、知識やスキルの活用イメージが分らず「研修で学習」→「実務で実践」→「ビジネスへ貢献」までのシナリオの仮説を考えることができません。私も、すべての研修にビジネスインパクトを求めるのは難しいかもしれないと思いますし、研修がビジネスインパクトに及ぼす影響は一部だということも分かっています。しかし、会社組織を構成する部門として「研修とビジネスとの関係性を示す。つまりビジネスへの貢献を示す」ことは、とても重要なことだと思っています。

*会社名・役職名等は、2011年10月28日時点の情報を使用しております。
*本コラムにおける記述、図等を使用されたい方は、必ず事前に株式会社エイチ・アール・ディー研究所の許可を取ってください。

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