フォーマルな人脈作りとインフォーマルな人脈作り

入江:まず「仕事の進め方」の話をされていましたね。

高橋:私の場合、「フォーマルな人脈作り」と「インフォーマルな人脈作り」とに分けています。そして、フォーマルな人脈作りとインフォーマルな人脈作りは相互に影響し合っています。

入江:「フォーマルな人脈作り」においては、トップダウンの巻き込みプロセス(図2)をご紹介されていましたね。

高橋:組織の風土によっても異なると思いますが、私の場合はトップダウンで進めています。まず役員レベルにコンタクトし、例えば新人研修というテーマであれば「将来の幹部となる新人に対してどんな育成が必要だと思われますか?」という質問して話を伺います。もちろんそこで得た情報も貴重ですが、「巻き込み」という点において重要なのは別にあります。それは、話の最後に「これからより現場の役に立てる新人研修を作り上げて実行していきたいのですが、どの本部長に話を伺えばよいでしょうか?」という質問をすることです。役員からは「A本部長がいいんじゃないかな」という回答を得られますので、それをもとに次は「A本部長」にコンタクトします。そして同じ要領でマネージャから現場へと人を紹介してもらい、各階層のキーパーソンを巻き込んでいきます。

入江:新人研修という一つの人材開発施策だけでも様々な階層の人が関係してきそうですね。

高橋:そうですね。ただし重要なのは、一度このプロセスで仕事をご一緒させてもらった人脈を維持する努力をすることですね。ある人材開発施策が終了したらレポートする機会を頂きますし、研修に参加頂いた方からミーティングなどで直接フィードバックを頂く機会も必ずセットしています。すべてが社内人脈作りの重要な接点と考えています。

入江:「インフォーマルな人脈作り」に関して、フェイスブックの活用もご紹介されていましたね。

高橋:インフォーマルなネットワーク作りは、よくある飲み会や社内サークルで知り合うルートのほかに、最近はフェイスブックなどのSNSツールも有効だと思っています。多くの社内の人と繋がっておけば、何かでお会いしたときに仕事面だけではなくその人の趣味などの話でコミュニケーションができますので、関係の構築に本当に役立ちます。