仮説は8割実証できれば合格

仮説を検証する
 次のステップは、仮説の検証です。精度の高い仮説を立てられたら、その仮説を基に「どのような情報を集めればそれが検証できたといえるか」を考え、必要かつ質の高い情報を収集、整理し、分析・検証、修正を行っていきます。検証の結果、仮説が間違っていることもあるでしょう。その場合はすぐに仮説を修正し、再度検証をしていきます。

 これを繰り返すことで、より精度の高い結論を導き出していきます。この仮説検証を行う際、前回までお話した「So What?」と「Why So?」を繰り返すことで本質的な問題へと掘り下げて結果を導き出し、次なる解決方法や具体的な実行計画を策定していくことも重要となってきます。

 「仮説を立てたら、どこまで検証したらよいのか」という質問をよく受けることがあります。仮説は、8割程度実証できれば合格です。あまりに正確さを求めようとすると逆に非効率となり、8割を9割の精度にしたところで、実際取るべきアクションにはさほど大きな影響を与えないことのほうが多いのです。

 情報の収集、整理、分析・検証を行う際、いくつかの適切なフレームワークを活用すると、ロジカルかつ効率よく仮説検証を進めることができます。次回のコラムでは、仮説検証のプロセスにおいて役に立つ、コンサルタントの武器ともいえるさまざまなフレームワークをご紹介します。

リップシャッツ 信元 夏代(りっぷしゃっつ・のぶもと・なつよ)

アスパイア・インテリジェンス社 代表取締役
ブレイクスルー・スピーキング代表

リップシャッツ 信元 夏代  早稲田大学商学部卒。ゼミ専攻は「異文化コミュニケーションとビジネス」。NYUにてMBA取得。1995年に渡 米後、伊藤忠インターナショナルにて鉄鋼、紙パルプ業界の営業・事業開発に携わる。その後マッキンゼーに て消費財マーケティング・事業プロセス改革などの業務に携わった後、2004年に、事業戦略コンサルティング 会社のアスパイア・インテリジェンス社を設立。
 TEDxTalk スピーカー。2013年、2014年春季トーストマスターズインターナショナルの国際スピーチコンテス トでは、日本人初の地区大会優勝2連覇を果たしている。この経験を受け、2014年9月にブレイクスルー・スピ ーキングを設立。グローバルに活躍したい日本人のためのグローバルパブリックスピーキングのE-learningプ ログラムを中心に、個人コーチングセッション、企業内研修等も行う。
BREAKTHROUGH Speaking: https://www.btspeaking.com

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。