第3のキーワード「スピード」とは、ビジネススピードのこと。ビジネススピードを上げるためにはビジネスプロセス、デシジョン、コミュニケーションの3つの要素について考えなければならない。中でも重要なのが「デシジョン」スピードの向上である。確実な情報を仕入れて意思決定の準備をしようとすると、その準備の間にどんどん変化するので、デシジョンは遅れてしまう。そうならないためには、

  1. 60点の計画で組織を動かし、組織のラーニングを収集し、必要なら計画を修正する
  2. 経営の可視化
  3. エンパワーメント(実行支援環境を伴う権限委譲)

を取り入れるのである。

ダイバーシティ3.0を目指すシグマクシスの取り組み

 このような考えをもとに構築した当社の体制を紹介する。コンサルタント業務は、「Relation/OI(Opportunity Identified)」「Engagement」「Creation」「Confirmation」と大きく4つのプロセスに分かれる。シグマクシスではその4工程をマネジメントするさまざまな仕組みを構築している。お客様との関係づくりや機会確認をする「Relation/OI」ではクライアントマネジメントシステムを、「Engagement」「Creation」「Confirmation」ではプロジェクト・マネジメント、品質/リスク・マネジメントシステムを用意している。そのほかも、プロジェクトを受注すると必要になる「プロジェクト・アサインメント」、SPM(セールス・プロセス・マネジメント)や売上予測のためのビジネス・マネジメントシステムなどを整備している。

 もちろん、事業全体を円滑に運営するためにマネジメント・ビューアー(可視化された経営のビューアー)に加え、ナレッジマネジメント、研修、プロフェッショナル人事制度、デジタルオフィス、リアルタイム情報システムなども用意している。またオフィスも、プロフェッショナル人財がコラボレーションして仕事を進められるよう、社内には無線LANを敷設し、フリーアドレス、フルセキュリティで守られた持ち出し可能なPCを採用。現在の社員数は280人ほどだが、400人まで増えても現状のオフィススペースで吸収できるつくりとなっている。

 2012年5月で丸4年となるが、ビジネスは着実に成長している。直近の2010年と2011年の売上高を比較しても約30%の成長率を維持。また注目してほしいのが、クライアント数が着実に増えているのにもかかわらず、クライアントのプロジェクトに対する満足度が年々高まっていることだ。