人財の可視化に欠かせない「能力」の定義と評価

 人財を可視化するために必要な要素は3つある。

  1. スキル/資格:業界知識や業務、サービス知識、製品知識、語学(TOEICなど)、資格など
  2. 経験:業務経験、研修
  3. 能力:何がどのレベルでできた(る)のか
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 一般的に、人財の可視化というと「スキル」「経験」で可視化できたように捉えがちである。しかし、これら2要素だけでは不十分で、最も重要なのは実は「能力」なのである。

 「スキル」や「経験」はあるのに、仕事をやらせてみたらどうも成果が上がらないという人がいる。スキルや経験がないと仕事の成果が上がらないというのは事実だと思うが、スキルと経験がいくらあっても、仕事上の実力とは比例しないのもまた真である。だから、人財の可視化には「能力」=「どんなことがどのレベルでできるのか」ということを明示することが重要なのである。

 当社では人財の可視化のための3つの要素を考慮に入れ、人財を正しく評価するための仕組みを整備している。

 まず、個人の評価軸として「能力評価」「貢献度評価」を用いる。これはプロ野球選手の評価方法と対比するとわかりやすい。プロフェッショナル人財であるプロ野球選手の能力は、例えば、野手なら打率や打点、ホームラン本数、盗塁数、刺殺数など、投手なら勝利数や防御率、奪三振数などでおのずとそのレベルは明らかとなる。つまり当社であれば、個人がどういったことがどのレベルでできるのかということ。また、個人の貢献度とは、勝利打点やセーブポイントなど個人が勝利にどれくらい貢献したかの値である。当社なら自身の能力を発揮し、どのくらい会社の業績に貢献したかを相対的に評価する。

 これとは別に、「業績評価」があるが、これは個人ではなく組織、チームごとに計測される仕組みである。野球で言うと、勝率や順位といったもの。「能力評価」は昇格(ベース報酬)に、組織への貢献度、業績評価は賞与に反映される。

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