マーケット能力とコア能力で「能力」を評価

 当社の場合、社員の能力は、マーケット能力とコア能力の2つで評価する。

 マーケット能力:プロフェッショナルとしてお客さまから報酬を得られる、具体的なお客さまの要望に応えられる能力
 コア能力:会社のビジョンを体現するために全社員共通に求められる基本的な能力。コンピテンシーに近い

 マーケット能力は5種類で、クライアントへの価値創造に必要な能力を定義している。コンサルティングを提供する専門領域と言い換えることもできる。

  1. ストラテジー:企業の各種戦略を評価、立案、実行支援することができる能力
  2. パフォーマンス:プロセス、精度、組織の改善、改革を通じて企業の業績を向上させることができる能力
  3. テクノロジ:プログラムの目標を達成するためのテクノロジーコンポーネントを使ったソリューションの構想・構築・運用ができる能力
  4. インダストリ:業界に関する知識・見識、リレーションシップを持ち、業界に対して影響力を発揮できる能力
  5. プロジェクトマネジメント:プロジェクトを円滑に推進することができる能力
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 各マーケット能力のレベルは5段階に設定している。レベル数を多くするとレベル間の能力定義があいまいとなり、アセスメント自体が難しくなるため、多くても6段階ぐらいまでが適切だろう。それぞれの能力レベルの認定は、「能力定義書」に記載される基準に基づいて行われる。例えば、レベル3に認定する場合は、そのレベルで定義されていることをプロジェクト活動を通じて実証し、かつ安定的に再現できることを示してはじめて認定される。つまり潜在能力ではなく、仕事を通じて実証された実績に基づき、能力レベルを判断するのである。

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