今回のポイント

 4月、元谷さんが入社して丸1年が経ちました。去年は寝ぼけ眼(?)で受講者側の席にいた元谷さん。今年は、インストラクターの立場で新入社員研修に登壇することになりました。

 前回はコースの目標達成に向けて、内容や進め方を入念に計画しましたが、説明した時の理解度や発問した時の回答、練習での取り組み姿勢や習熟度合については、受講者によって様々です。インストラクターとしては、計画したことを実施しながら、「受講者中心主義」の観点から、受講者の様子をよく観察した上で調整し、目標達成まで導く必要があります。これは、人材開発部として求められる4つの領域の一つ、「インプリメンテーション」の領域における、インストラクション・ファシリテーションの仕事です。

【インプリメンテーション】
 研修プログラムの実施・運営のために、部門内のメンバーが、研修環境の手配や教材の開発、講師としての運営を行うこと。(※この領域は、インストラクション・ファシリテーション、コースデザイン・開発・制作、設備マネジメント・運営サポートの3つの項目に分かれています)

 研修冒頭の導入では、基本的な伝達事項の後、計画した通りの「昨日は眠れましたか?」という発問がありました。しかし、受講者の反応までは計画通りにいくわけではありません。想定外の答えが返ってきた時に焦ってしまい、それをさらっと流してしまうケースというのはよくあることです。しかし、そんな「講師中心」の進め方について、永塚先輩から手厳しく指摘されていましたね。

 その反省も踏まえつつ、eメールの講座では、「改まったメールを書くときに、どう書いたらいいんだろうと困ったり、迷ったりしたことはありませんか」という受講者の気持ちに沿った発問で、興味や関心を引きながら、実際のメール文例なども用いて、分かりやすく解説をしていました。【興味を引き、正しく伝える】

 さらに、受講生である新入社員が配属後すぐに書く機会がありそうな、実務に直結する例題を取り上げ、実際に「書く」という練習をさせた上で、良い点や改善すべき点をフィードバックしていました。これにより、受講生の「ここまでは“できる”ようになった」という自覚までサポートしていました。【“できる”をサポートする】

 また、「仕事の中には正解がないものが沢山あって、そこは学生時代と一番大きく変わる点だ」というメッセージを早い段階で実感してもらい、答えを人に求める前に、まず自分たちなりの判断をしてみることを促そうとしていました。そのために、新入社員同士の話し合いの後、インストラクターからそれを補足するという「正解のメール文を写させる」のみに終わらない進め方をしていました。【自発的な判断・行動を促す】

 1年間の見習い・育成期間の中で、鶴亀魔法瓶の人材開発部において期待される4つの領域の役割、機能すべてを実践し“できる”ことを積み重ねていった元谷さん。これからの仕事の中で、人材開発部の先輩・上司のみならず、社内外の講師の先生方や受講者の皆さんにも支えられ、共にこの1年の「恩返し」をしていくことでしょう。今後の元谷さんの活躍をお楽しみに!