サイバーマニュアルに対して質問が集中

 講演後の質疑応答は活発に行われた。

「サイバーマニュアルを維持するためのシステムコストについて」

 この問いに対しては、仙石氏は

「運用を担っているのは約5人の技術者。サイバーマニュアルの情報は増え続けているが、コストの負担は問題となるほど大きなものではない」

と回答。また、

「経営者が大きな絵を描けなければサイバーマニュアルのようなものは実現できない気がする。どこまで一般の会社で実現できると思うか」

という問いに対しては、

「それほど難しいものではないと思う。大切なのは経営者がわかりやすく、しかも楽しそうにビジョンを語ること。そして社員の当事者意識を高める。当初は無関心な人の首根っこをつかみ、コメントを書かすなどしらみつぶしにしていくことを試みた」

と仙石氏。また、

「文書の検閲機能はあるのか」

という問いに対しては、

「整合性を信じるしかない」

と仙石氏は言う。権威のあるものを作るのに権威者は必要ないという考え方が、サイバーマニュアルの根底には流れているそうだ。

 サイバーマニュアルにより、作業労働者が知的作業を始めたという三技協。各社員が自分の能力を最大限発揮し、自分らしく、活き活きと働ける環境が整備されている。