吉岡:最近の若い人たちは、評価されると勝っても負けても「理由」を知りたがりますしね。

櫻井:いずれにせよ、本当に現実的な案件を取り上げますから、彼らも本気で取り組みます。営業は営業の目線から、エンジニアはエンジニアの目線からぶつかり合いをする。それは現場でも常に起こっていることで、お客様のために、それぞれが異なる立場で意見を出し合うわけです。

吉岡:なるほど。

常に最新にするためメンバーは入れ替える

櫻井:まあ、最初のうちはチームの中でA案、B案、C案とあると、その中から一番良さそうに見える、例えばC案を持ってきたりしていたんです。でも、「それはディスカッションではないよ」と繰り返し伝えてきて、AでもBでもCでもない、D案を生みだせるようになりました。

吉岡:本物のコラボレーションですね。

櫻井:余談ですが、研修ではできるだけ現実に近いものをと考えてきていました。その結果、彼らが配属されて「櫻井:さん、研修でやったあのテーマそのものが実案件で出てきました。役に立っています!」なんて報告してくれることもあります。こちらも嬉しいですね。

吉岡:企画・運営側冥利に尽きますね。

櫻井:ええ、ありがたいことです。そして、常に最新の情報を基に考えられるよう、チームメンバーは入れ替えを行います。「卒業」したメンバーは教育・育成を行った経験を持って現場に戻っていくわけで、その経験が現場でまた活かされることになります。

吉岡:「育成の風土づくり」というのも、人事や人材開発のみなさんの課題意識として頻繁にあがってくるテーマですが、こちらもうまくやられているんですね。

櫻井:はい。その辺りは、OJTでも考えています。現場にお願いしてマネージャー一歩手前の人間をメンターとして選出してもらっているんですが、彼らには一足先にグローバルのマネジメントのトレーニングを受けてもらいました。新人とメンターは「One to One」が基本ですから、育成のトレーニングを受けてすぐに責任を持ってその任につくことになります。