山口県の方々の役に立つ

細川:頭取がこれから目指しているビジョンは。

平岡:山口県の特性を考えますと、今のままでは少子高齢化がどんどん進みます。統計上の数字では20年先では日本で3番目くらいの高齢化県になります。人口が今140万人強ですが、これも下がっていきます。それを少しでもくい止めるために観光や新しい企業を起こすことに力を入れていますが、山口県の2番目の銀行が上げる声はほんのわずかしか届きません。少しでもシェアを増やして、地域の方々がリーダーと認めてくだされば、もっといろいろなことができるかと思っています。

 地域のリーダーになるという話は昨年の1月の支店長会議で初めて口にしました。それは銀行の貸出の増加率が全国1位になったのも影響しています。しかし、すぐには無理なので、地域の中心で汗をかくことを目指しています。ここを目指していかないと、山口県は地盤沈下してしまい、我々もそれと同じ道をたどってしまうと考えています。

細川:最後に頭取から何かこれだけは言っておきたいというものがありますでしょうか。

平岡:できれば新卒採用のときに弊行のサイトを見てもらいたいというのがあります。何を求めて就職するのか。親、兄弟の満足度からすると最初は大企業だと思います。大手企業は福利厚生も含めて待遇がいいです。中小企業は厳しいとは思いますが、今の時代、シャープでもエルピーダでも、かつてあれだけ世界でシェアをとっていた企業でも、10年たつとどうなるかわからな状況です。

 そういう中で自分自身が力を発揮しやすいところを就職先にするべきだと私は考えています。我々の銀行であれば、一番は山口県の方々のお役に立つことです。それが自分の力の発揮の仕方によって目に見えて、お客様にお礼を言っていただいたり、会社の業績にも反映される。大きくなるとなかなか見えづらくなるとは思います。健康的な生活もでき、充実した仕事ができる。ということを考えると、山口県の活性化のために、ぜひ県外からたくさんの学生にきてほしいと思います。

細川:イノベーターで、チームワークにたけて、リーダーであり、バランスのとれた人ですね。貴重なお話をありがとうございました。

細川 馨(ほそかわ・かおる) ビジネスコーチ株式会社 代表取締役
細川 馨

 外資系生命保険会社に入社し、支社長、支社開発室長などを経て、2003年にプロコーチとして独立。
 2005年にビジネスコーチを設立。エグゼクティブコーチ育成のスクールを主宰。著書に『あなたの成果が爆発的に飛躍するできる仲間の集め方』(日経BP社)、『上司は社員と飯を食え』(日経BP社)、『「右腕」を育てる実践コーチング』(日本経済新聞出版社)など。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。