中村 文子
ダイナミックヒューマンキャピタル代表取締役

『ホワイト企業 女性が本当に安心して働ける会社』
『ホワイト企業 女性が本当に安心して働ける会社』
経済産業省 監修 / 文藝春秋 / 1,260円(税込) / 213ページ

 女性にとっての「ホワイト企業」とは何か? ―― それは、「男女にかかわらず、一人ひとりの社員を大切にしてくれる会社 - 安心して子どもが産めて、育児と両立しながら、かつキャリアアップして成長している実感が持てる会社」であるという。経済産業省では、2012年度からこのような「ホワイト企業」を100社選んで認定する「ダイバーシティ経営企業100選」という事業を始めている。事業の内容はこちらのページに詳細がある。

 上記HPによると、ダイバーシティ経営とは下記のように定義づけられている。

 「多様な人材(※1)を活かし、その能力(※2)が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営(※3)」のことです。これからの日本企業が競争力を高めていくために、必要かつ有効な戦略といえます。

(※1)「多様な人材」とは、性別、年齢、国籍、障がいの有無などだけでなく、キャリアや働き方などの多様性も含みます。
(※2)「能力」には、多様な人材それぞれの持つ潜在的な能力や特性なども含みます。
(※3)「イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」とは、組織内の個々の人材がその特性をいかし、いきいきと働くことの出来る環境を整えることによって、「自由な発想」が生まれ、新しい商品やサービスなどの開発につながります。

 もちろん、女性が活躍していればダイバーシティ経営ができているというわけではない。だが、女性の活躍はダイバーシティの第一歩もしくは試金石と言われ、大きな指標となっているということである。2012年度には43社が選出され、本書にはその43社の紹介、そこで働く女性社員のインタビュー記事などが掲載されている。

 就職・転職先を選ぶという観点から貴重な情報であることは言うまでもない。一方、企業の人事に携わる人には、ダイバーシティ経営を行い、つまりは創造価値を高めるための組織人事戦略強化のために大いに参考にしたい。

関連図書

『ビジネス・ゲーム-誰も教えてくれなかった女性の働き方』
べティ・L ハラガン 著 / 福沢 恵子、水野谷 悦子 訳 / 光文社 / 680円(税込) / 213ページ