『ハウスワイフ2.0』
『ハウスワイフ2.0』
エミリー・マッチャー 著 / 森嶋 マリ 訳 / 文藝春秋 / 1,680円(税込) / 293ページ

 ハウスワイフ(主婦)、つまり専業主婦になる主張をしているわけではなく、ハーバード大学など一流大学を出た高学歴の米国の女性が、新たな働き方や人生の在り方を提唱している動きについて書かれた本である。

 女性の社会進出、男女平等、キャリアウーマンなどいった言葉の下、親の世代は企業の中で男性と切磋琢磨し、ガラスの天井をやぶることに価値を置いた。果たしてそれは幸せだったのだろうか。企業に依存するのではなく、自らの選択として企業を離れる。ただし、社会との関わりを断つわけではない。起業、ワークシェアなどの働くスタイル、住む場所、生活スタイルは自分で選び、情報発信し続けるのである。その生活は豊かで、仕事偏重ではない。

 女性の社会進出・社会的地位の確立が日本と比べてはるかに進んでいるからこそ、その反動であるかのような米国でのこの動き。まだまだ進化し続けているようなので、今後どう発展していくか大いに注目したい。

関連図書

『LEAN IN(リーン・イン)女性、仕事、リーダーへの意欲』
シェリル・サンドバーグ 著 / 村井 章子 訳 / 日本経済新聞出版社 / 1,680円(税込) / 304ページ

中村 文子(なかむら・あやこ) ダイナミックヒューマンキャピタル株式会社 代表取締役
中村 文子

 大阪府出身、神戸市外国語大学 外国語学部 英米学科 卒業。マイクロソフト株式会社名古屋営業所 勤務を経て、P&Gジャパン、ヒルトン東京ベイにて人材育成・組織開発に従事。2005年より現職。2006年にASTDのカンファレンスで人材育成の世界的権威、ボブ・パイク氏のセッションに初参加、大きな衝撃を受ける。トレーナー認定のプロセスを経て、2007年秋、日本人初のトレーナーとして認定される。専門分野は、トレーナー養成、ホスピタリティ、管理職研修、ビジネスコミュニケーションスキル研修など。ホテル業界、製薬会社、電機メーカーなどの業界で、活動中。早稲田大学エクステンションセンター、日経ビジネススクール、日本能率協会にて、講師実績あり。
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※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。