これに対して、前期OJTではトレーナー自ら「報・連・相」を投げかけ(訊きに行き)進捗を確認し、解決策を教え、そして実践させてきました。前期OJTはまだインプット重視の時期ですし、新人も「経験前に学びたい」という志向がありますので二人の間の指導の信頼関係構築のためにも「訊く<報・連・相>」が基本でした。

 しかしながら、後期OJTではこの考え方を思いきり反転させて接します。「報・連・相」を待つことに切り替えるのが鍵です。トレーニー本人は(本人なりに)複雑に絡み合った諸要素を前にこんがらがった糸をどう解いたら良いか混乱しています。ましてや今日の高速な業務を前に時間的な焦りもベースにあります。

 ここでトレーナーは「報・連・相」を待って、向こうから来た段階で聴きながら、時に質問を投げかけながらその糸を解きほぐしてあげるのが役割です。もう少し具体的にいうと、

  • 聴きながら頭の中を整理させる
  • 訊いて相手の見落としている視点(領域)に気づかせる

となります。あとは聴くことによる信頼感、安心感を保つことが大切です。