私は100回を迎えるにあたり迷っていました。この研究会を始めた頃、10年後にはこの研究会をやる必要がない時代になっているはずだと願いました。確かに日本中で女性活躍推進は目覚ましく進んでいます。結婚や出産での寿退社がなくなったという会社が大多数となってきています。ワーキングマザーが当たり前となり、女性管理職も増えてきています。

 しかし、その半面まだまだ男性主役の昭和型組織から脱することができず、女性が活躍しきれていない会社も依然としてあります。ワーキングマザーは理解されても、イクメンは否定されている会社も非常に多くあります。また、昨年研究会に新しく入ってきた数社は、今からやっと女性活躍推進に取り組み始めていました。そして、100回以降の研究会の存続を、多くの企業から期待もされました。

 そして、私が出した結論は、今の時代に合った研究会に進化させて新スタートすることでした。

ダイバーシティ&インクルージョン研究会

 2月1日付けで、私は新しく「ダイバーシティ&インクルージョン研究会」の発足を発表しました。活性化して成長&発展し続ける企業になるために取り組むべきことは根底ですべてつながっています。ダイバーシティ推進、女性活躍推進、働き方改革、イクメン推奨イクボス教育、シニアのモチベーション向上、多角的な切り口で参加企業メンバーが互いの実体験、課題を共有し、さらなる取り組みの方向性を見いだすことと、企業を超えて信頼で結ばれたネットワークの構築を目指す研究会です。登録企業は40社弱で、前身の研究会から継続される企業と、新しく入られた企業と両方です。

 第1回の研究会(2月27日)のテーマは「社員が笑顔で、会社が成長し続けるための『働き方改革とは』」で20名の方が私の講義とともに4回ほどの熱いディスカッションを繰り広げました。前にも増して、積極的に自社の状況や他社の状況の情報交換にとどまらず、互いの悩みや課題について語り合い共有し合う姿の中、私は今、企業が直面している問題を見たような気がします。

 昭和の組織は軍隊型の組織でした。終身雇用の中、会社に身を捧げる男性企業戦士の軍隊型ピラミッドのキレイに整列するような組織でした。女性は腰かけ的に働くか、男性のように働く企業戦士ガンダム女となるかでした。

 しかし、今は、男性も女性も企業戦士として働こうと会社に入隊(入社)していません。皆さん人生を背負いながら働いています。多様な人たちが働く、まさにダイバーシティ時代に突入しています。私たちの目指さなくてはならない組織は、ダイバーシティなだけでなく、ダイバーシティ&インクルージョンな組織です。多様な人たちが、お互いを認め合い共鳴し合う組織です。