今、いろいろな企業に女性の主任、係長、課長といったポジションで働く女性たちはかなり増えました。相変わらず、悩み、戸惑っている女性管理職・管理職候補は多いものの、自分自身が後輩のロールモデルとなっている女性管理職も増えてきたと感じます。皆さんの会社の女性管理職の表情はどうでしょうか? 活き活き笑顔で働く自然体の女性管理職が増えてきたなというのが私の最近の実感です。

 一方、同じ30代から40代前半の男性管理職はどうかというと、明るい笑顔で活き活き働いている人の方が圧倒的に少なく感じます。彼らの上司、部長や事業部長は45歳以上の男性です。本来なら男性としての人生の先輩でもある上司たちは、ロールモデルであったり、人生を相談できるメンターであったりするはずなのですが、そう感じている人たちがほとんどいないというのが現実です。彼らの悩みの声から、少し前の女性管理職や管理職候補の悩みと全く同じことを、自分の上司に感じていることが分かります。

時代遅れの昭和企業戦士から部下を守る

「結果がすべてだ、泣き言を言うな」
「仕事は遊びじゃないんだ、辛くて当たり前だ」
「仕事でやりたいことができるわけないだろう」
「お前のやり方じゃ甘いんだよ。何しろ数字を上げろ」

 パワハラ寸前とも言える部下、メンバーに対する言葉を連発する部長や事業部長たちは、時代遅れの昭和企業戦士たちです。20代の若手がそういう時代遅れの企業戦士の罵声とも言える言葉に恐れおののき、心が痛み、メンタル不調に陥る場面は、残念ながらどの会社でもまだある風景です。

「上司がとんでもないパワハラ部長で、本当にメンバーを痛めつけるんです、彼らをどうにか守ろうとしていますが、僕にももちろんパワハラをします。部長が病気で2週間入院した時、本当に部全体が笑顔で平和で、仕事がはかどりました。不謹慎ですが、入院してくれてよかったと思いました。自分を含めて、部下のモチベーションを応援したいです」

 昭和企業戦士残党の部長のパワハラから、部下を守ろうとする30代中間管理職の男性の姿、こんな風景が増えているように思います。

燃え尽きた昭和企業戦士は哀れ

「上司が離婚したんですよ。奥さんに子供が就職したから、離婚を切り出されたって。50代で離婚して家事とか自分でやるしかなくなったらしくて、かわいそうです」
「うちの上司は昔、営業ですごかったらしいですけどね。体を壊して部署を異動させられてからは、完全にやる気をなくしたらしいです。でも、やる気のない上司の下で働くのは大変ですよ」
「後2年で定年なんで、本人はもうそのことばかりです。シニアスタッフになって働くのは嫌だけど働き続けるしかないとか、趣味を作っておけばよかったとか、なんか惨めなこと言っています」
「昨年に定年になった部長が、シニアスタッフで僕の部下になったんですが、逆飲みにケーションで誘ってきて、酔っ払って『上司たるもの、管理職とは』と語るんですけど、こんなことでプライドを保っているのかなと、もはや哀れなだけですよ」

 燃え尽きた昭和企業戦士の50代管理職、こちらもどの企業にもたくさんいるのではないでしょうか? 20代30代40代と、会社のために身を粉にしての滅私奉公で頑張り続けて50代になった時には、壊れてしまって再起不能となっている状態です。平成時代の働き方、生き方に人生を転換するタイミングを逃してしまった方々です。こういう上司たちは、パワハラをしない代わりに、残念な働く男性の未来の手本を示してしまっています。疲れていたり、やる気のない上司の下で仕事をするのも、これまた部下にとっては困ります。