女性管理職、管理職候補を育てる時、実は一番重要なのは、彼女たちの上司の本気度です。8月のある銀行の女性リーダー・エンカレッジ研修の受講者の上司の男性支店長から、私にメールが届きました。 私のコースを受講した女性からしっかり受講後のフィードバックがあり、支店長自身が感じてほしかったような気づきがたくさん彼女にあったようです。実はこの支店長は研修部門で私と2年ほど仕事をしていますし、自らも支店長向けの私の「モチベーション・マネージメント2日間コース」を受講しています。メールの結びの言葉からの抜粋です。

「彼女はきっと、いろいろなメンバーを受け入れながら、素敵なリーダーに成長していってくれそうです。昨年の受講生はただいま育休中で、いいお母さんになっています。復帰が待ち遠しいです。先生の教え子は頼もしいリーダーになっていてうれしいかぎりです」

 私は今年の受講生の女性の顔が浮かびました。彼女が研修の懇親会の夜に笑顔で言っていた言葉です。 「うちの支店長は本当に熱血なんです! 皆のことを本当に大切に想ってくれてて、通勤時間がいちばん長いのに、朝から元気で笑顔なんです。今回も楽しい研修だぞと送り出してくれました。今回、本当に参加してよかった。支店長のためにも期待に応えたい、もっと成長したいと思いました」

 確かに、こんな男性上司だったら、部下は頑張りたくなるし、成長したくなるでしょう。それは、女性だけでなく男性も同じはずです。

 部下を研修に出す時、どんな声をかけているでしょうか。研修とは部下の成長のための大きな投資です。部下の成長の機会をしっかりと本気で応援することができたら、女性管理職育成は間違いなくもっと加速するはずです。仕事優先で、研修中の部下に仕事の電話をしたりメールを送ったりしているなら、研修の気づきが台無しになるどころか、もはや部下の成長のストッパーになっている自分に気づかなければなりません。

植田寿乃氏のセミナー
ものづくり企業で女性活躍を推進するためのポイント 〜オムロンの推進キーパーソンが語る、組織変革に必要なこと〜
【日時】2016年10月24日(月)
【会場】ウインクあいち(名古屋市中村区名駅)
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モチベーション・リーダーシップ公開コース〜部下・メンバーの心を動かし、モチベーションを引き出す「人間力リーダー」を目指して〜
【日時】2016年10月27日(木)、28日(金)
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部下を育て、活かすリーダーとなるための『モチベーション・マネージメント』1日コース〜多様なメンバーの心に働きかけ、モチベーションを引き出す「人間力リーダー」を目指して〜
【日時】2016年11月4日(金)
【会場】ミーティングスペース バルブ(東京都品川区大崎)
植田 寿乃(うえだ・ひさの) キャリアコンサルタント/ダイバーシティコンサルタント
植田 寿乃

 IT業界の人材育成を目的に有限会社キューを設立。その後、人材開発業界に転身。「モチベーション・リーダーシップ」「経営陣、管理職の人間力アップ」「女性と組織の活性化」「メンター育成」に取り組み、各種オリジナルカリキュラムを開発し、研修・講演を実施。著書に『「女性を活かす」会社の法則』『キャリアセレブになる36の秘訣』『30歳からの幸せなキャリアの見つけ方』など。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。