2019年12月21日、東京・渋谷の実践女子大学渋谷キャンパスで、女子学生の視点から東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を考える「ALL JISSEN FESTIVAL!~東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、オール実践で盛り上げよう!2019~」が開催された。これは、2015年にスタートした「女子大生フォーラム」の締めくくりとなる催し。実践女子大の現役学生、実践女子学園中学校・高等学校の学生、卒業生が一堂に会して開催されたイベントの模様をレポートする。
(取材=原田かおり:ヒューマンキャピタルOnline編集長、文=二階堂 尚)

参加した学生たち全員が「東京2020大会に向けた私のSDGs宣言」を発表した

ゲームを通じてSDGsの意義や可能性を学ぶ

 2015年にスタートした同学の「女子大生フォーラム」は、5回目となる今回で最後となった。過去4回は実践女子大学の学生を中心に、各大学からのメンバーが参加して開かれてきたが、今回は実践女子大の現役学生、実践女子学園中学校・高等学校の学生、卒業生が集まる「ALL JISSEN FESTIVAL!」として開催された。

 イベントの第1部は、カードゲームとワークショップでSDGsについて学ぶプログラム。昨年もオリンピック・パラリンピックとSDGsの結びつきを考えるワールドカフェスタイルのワークショップが行われたが、カードゲームを活用する試みは初となる。

 カードゲーム「2030 SDGsゲーム」は、SDGsの目標達成に取り組む一般社団法人イマココラボが開発したもの。「お金カード」と「時間カード」を使って様々なプロジェクトに取り組みゴールを達成するというルールで、ゲームを通じてSDGsの意義や可能性について直感的に学ぶことを目的にしている。

 ファシリテーターの鈴木ももこ氏によるSDGsの基礎的な解説に続いてゲームのルールが説明された。プレーヤーは、現役女子大生、中高生、卒業生の3人で構成される計14チーム。それぞれに達成すべきプロジェクトとゴールが与えられ、チームメンバーが力を合わせてゴール達成を目指す。

 プロジェクトは「交通インフラの整備」といった具体的な政策や事業だ。1つのプロジェクトを完遂すると、新たな「お金カード」と「時間カード」、次の「プロジェクトカード」、そして「意思カード」が与えられる。意思カードとは、「プロジェクト達成によって得られる、お金や時間に還元できない無形の価値」と鈴木氏は説明する。

 各チームに与えられるゴールは「大いなる富」「悠々自適」「貧困撲滅の聖者」「環境保護の闘士」「人間賛歌の伝道師」の5つのうちの1つ。人生の現実的な目標に対応した設定となっている。ゴールごとに達成に必要な「お金」「時間」「意思」のカードの数が決められていて、各チームが工夫を凝らしてそれらのカードを集めるというのがゲームの基本的なルールだ。