働き方改革が注目されているが、いまや企業は、社員の「働きがい」をつくる改革に取り組む必要がある。その一つの鍵が、社内コミュニケーションのあり方を見直すことだ。2018年2月27日、この悩みと本音を、来場者とのセッションで共有する「社内コミュニケーション改革セミナー」をベルサール秋葉原で開催。人事担当、経営企画担当や部長・課長などのマネジャー層が多数参加された。

部長・課長のマネジャー層の参加が5割以上
部長・課長のマネジャー層の参加が5割以上

日本企業の職場には「無縁社員」が多い

 セミナーは、株式会社エレクセ・パートナーズ 代表取締役永禮弘之氏による基調講演、「強い会社は“社員が偉い” 社内コミュニケーション危機への処方箋」から始まった。

 社員と企業のエンゲージメントの高さと企業業績には相関関係があることが明らかになっている。エンゲージメントが高い企業は、社員が仕事に誇りを持ち、企業に貢献しようと行動し、それが業績に直結する。ところが、日本企業社員の仕事の意欲や、組織への貢献意欲は世界で最低水準にある。

 1万5,000人以上の経営者、経営幹部、若手リーダー育成を支援してきた永禮弘之氏は「日本企業の職場には『無縁社員』が多く存在しています。社員の多くは、仕事への誇り、職場でのつながり、会社の未来への希望を失い、心が冷めています」と指摘する。

 社員と企業のエンゲージメントを高めるために必要な要素は3つ。「仕事・仕事への誇り、成長の機会」、「職場・同僚や上司との相互理解、相互尊重」、そして「組織・企業の未来への自信、希望」を持つことだ。これらを組織の中で実現していくには、「上司と部下」の関係のタテのコミュニケーション、そして「組織全体、部署間」というヨコのコミュニケーションを、同時に改革していく必要がある。