「リアルタイムアンケート」で来場者とセッション

 続いて、日経BP社 日経BP総研コミュニケーション研究所主任研究員の原田かおり氏が司会を務めるトークセッション「“イマ”“ココ”で体験する社内コミュニケーション改革」が行われた。基調講演を務めた永禮氏も加わり、スマートフォンを活用したリアルタイムアンケートで、来場者の悩みや本音を共有するセッションを実施。セッションには、来場者の9割がスマートフォンを手に参加した。

 原田氏が来場者へ「部下は上司に対し、納得感のあるフィードバックを望んでいるという永禮さんのお話もありました。では、上司と部下の個別面談、いわゆる1 on 1を実施していますか?」とリアルタイムアンケートで問うと、参加者の半数近くが「はい」と回答。ただし、永禮氏への質問では「部下から1 on 1をやめたいと相談をうけています。その場合、私はどうアドバイスすべきでしょうか?」という、一歩踏み込んだ質問も寄せられた。

トークセッション
日経BP総研コミュニケーション研究所主任研究員の原田かおり氏が司会を務めたトークセッション

 通常、数百人が集まる会場でアンケートを実施し、こうした有意義な質疑応答を行うのは難しい。このセミナーでは永禮氏に対する質問は数十も寄せられた。時間のある限り、その場で永禮氏が回答した。こうした活発なやり取りが、来場者の関心度の高さを物語っていたといえるだろう。

 「いかがでしたでしょうか。リアルタイムアンケートで、『自分と同じだ』『そんなケースもあったのか』という共感や発見があったのではないでしょうか。来場者の事前アンケートで、今後取り組みたいテーマを聞きました。突出して多かった項目が2つ。『社員のやる気向上/意識改革』、もう1つが『社員の一体感の醸成』です」(原田氏)。

 これらの目標に向けて、永禮氏が語った「安心と信頼」のある組織の重要性と必要性を実感した来場者は多いだろう。

 セミナーの締めくくりに、日経BP社 日経BP総研コミュニケーション研究所上席研究員の大塚 葉氏は、社内コミュニケーション強化には、周年事業も好機だと指摘した。「トップがコミットしやすく予算化しやすい。周年でなくとも活用できる社員参加型の試みも可能です」(大塚氏)。

 社内コミュニケーション改革こそが、「働きがい」改革には不可欠である。セミナーは盛況のうちに閉会した。