ルール面の変更では、以前から実施していたポイント制度を見直しました。

 以前から当社の営業社員は、売り上げと粗利から算出するポイント制度で競争をしてきました。一方で、残業をすると残業代も出ますから、社員間の不公平感も生じてきました。

 つまり長く残業をして、同じポイントを挙げているほうが得をしてしまう訳です。そこで同じポイントを獲得していても、残業時間が少なく、効率よくポイントを挙げた営業が、より高い評価が受けられるように制度を変えました。そうすると、一人ひとりが知恵を絞って、“スキマ時間”をITで効率的に活用し、生産性を上げることを意識するようになりました。SEも同様に、生産性の高い人ほど賞与が増える仕組みに変更しました。

 本部には営業を支援する部隊もいます。当社がご提供する商材やサービスは多岐にわたり、複合的に、様々なご提案をしなければなりません。営業社員一人では当然限界が出てきます。そこでiPadを通じて、本部の支援スタッフが営業先のお客様と直接お話しし、営業が答えられなかった課題にもその場で対応することによって、ビジネスの広がりにつながっています。

 こうして、現場の社員から意識を変えてきました。「効率を上げて早く帰ろうプロジェクト」なども実施、残業をすればするほど賞与に響くので、なるべく早く帰るようになっています。毎週水曜日は5時30分になると、オフィスの照明を消します。

ワークスタイル変革SUMMITパネルディスカッション

全てをデータで管理し、評価する

 一連の取り組みで重要なことは、雰囲気ではなく、全てデータに基づいて管理と評価を行っていることです。パソコンの立ち上げからシャットダウンまで、あるいは入退館ログなどを管理して労働時間を正確に把握、本人も上司も納得できるような仕組みにしました。

 とはいえ、まだ課題はあります。平均残業時間の削減もそのひとつです。IT活用と社内制度等の改善をさらに進めていきます。テレワークにも積極的にチャレンジしていきます。

 取り組んでみたら、結果的に、予想に反して成果を出しにくいこともあります。しかし、IT活用によって「見える化」することではっきりと課題が見え、改善すべきゴールが見えてきます。その仕組みを作れば成功する確率は上がっていきます。大塚商会は、社内で様々なIT活用を続けてまいります。そしてそれを、“ITでオフィスを元気にする”商品やサービスとして、皆様にご提案してまいります。