南アフリカに飛び、インターン先を自分で探して働く。雇用契約が曖昧なまま働かされ、支払われたのはほとんど交通費だけ。学生が有給で実務に取り組むインターンには大胆な例もブラックな例もある。インターンを3社で経験した早稲田大学4年の高橋智香さんが実態を報告する。
(谷島宣之:日経BP 日経BP総研 上席研究員)

(写真:123F)

 有給・長期の場合もあるインターンの実態は人によって様々で、海外まで行く人もいれば、交通費だけを支払って働かせる会社に当たってしまう人もいます。

 これまでの記事2回では、1回目の執筆者である私・高橋と2回目を書いた櫻田葉南さん(明治学院大学4年生)の体験を紹介しました。今回は、私たちの友人の中でも特に濃厚な経験をした大学生2人に話を聞き、レポートします。

 取材に応じてくれたのは大学4年生のアカネさん(仮名)と3年生のミサさん(仮名)です。2人はそれぞれ都内の私立大学に通っており、就職はこれからなので名前は伏せることにします。

 アカネさんは3年生の夏にブロックチェーン技術について啓蒙しようと南アフリカに渡航し、現地のWebメディアで1カ月間ライターとして働きました。

 ミサさんは大学2年生からベンチャー企業で働き始めるも、途中からその不当な雇用形態に対し疑問を抱き、退職。雑務や給与に見合わない残業を強いられる「ブラックインターン」の経験者と言えます。

テクノロジーを知ってほしい、南アフリカに飛び出した女子大生

 「アフリカ経済の実態を自分の目で確かめたい。そしてブロックチェーン技術が経済に貢献していく可能性を自分の言葉で現地の人に届けたい」

 これが異国の地でのインターンをアカネさんが決意した理由です。

 アカネさんは南アフリカのケープタウンに到着後、テクノロジーや政治、教育などの情報を発信する総合Webメディアに入社。社員数が10人に満たない少数精鋭の編集部でライターとして英文の記事を執筆しました。内容は南アフリカ経済とブロックチェーンの関係についてでした。