有給で数カ月、場合によっては数年間、企業で働く「有給・長期インターン」の実態を、2社で働いた明治学院大学の櫻田葉南さんと、3社で働いた早稲田大学の高橋智香さんが報告する。2人が得たものは何であったか。今回は櫻田さんが執筆した。
(谷島宣之:日経BP 日経BP総研 上席研究員)

(写真:123F)

 これまで3回の記事でお伝えしたように、有給・長期インターンで働く学生は会社の一員として社員とともに働きます。

 社内でリサーチや資料作成をしたり、会社によっては先輩や上司に同行し、法人営業や取引先との打ち合わせに同席したりすることもあります。インターン・社員の区別がなく、学生であれども社員と同等に仕事のチャンスを得られる会社もあります。

 入社前から社員と肩を並べて様々な業務をこなす有給・長期インターンで私たちは何を得たのでしょうか。私、櫻田と高橋さんで振り返ってみました。

櫻田の体験・伝書鳩は不要、「作業」ではなく「仕事」をせよ

 「作業ではなく仕事をしろ」

 これは私が今、有給・長期インターンをしているPR会社の上司がインターン生や新卒に頻繁に伝える言葉です。

 最初に私が言われたのは、クライアントから相談されたことを上司に報告した時です。私が窓口を任されているクライアントがあり、そこから「伝えたいメッセージを世の中に発信するためには2つの手法がある、どちらが適切ですか」と聞かれました。その通りに上司に伝えると彼は次のように言いました。

 「伝書鳩になるな。クライアントから相談されたことをそのまま社内に伝えるのは仕事ではなく作業だよ」