「ダイバーシティ&イノベーションリーダーズ(D&IL)フォーラム」(日経BP総研、HR人材開発センターが運営)では、企業のダイバーシティマネジメント推進を支援するため、参加企業の女性活躍度診断や年に数回の研究会を行っている。2019年8月30日、本年度フォーラムの第2回研究会が日経BPセミナールームにて開催された。この様子をリポートする。

 今回の研究会のテーマは、企業の女性活躍推進。先進企業として登壇したのは、「日経WOMAN」(日経BP)と「日経ウーマノミクス・プロジェクト」(日本経済新聞社グループ)が共同実施する「企業の女性活用度調査2019」で「女性が活躍する会社BEST100」総合ランキング2位となった、りそなホールディングスだ。同社人材サービス部 ダイバーシティ推進室の髙矢葉子室長が、りそなグループの女性活躍推進施策について説明した。

講演するりそなホールディングス 人材サービス部 ダイバーシティ推進室 室長 髙矢葉子氏

 りそなグループでは2003年、約2兆円の公的資金が注入された「りそなショック」で多くの男性社員が退職。これを機に同社は今後、女性やシニア、パートタイマーの活躍も必須とし、銀行業から金融サービス業へと大きく変革するため、ダイバーシティマネジメントを重要な経営課題と位置付けた。

 まずは総合職、一般職という職制を廃止したフラットな職務体系を導入。正社員、限定正社員、パートタイマーに共通の職務等級と人事評価制度を適用し、「同一労働同一賃金」も導入した。女性の活躍推進に関しては、女性社員の声を経営に反映させるため2005年に経営直轄の諮問機関を設けたり、メンタリング制度、女性リーダー研修、ネットワーキングセミナーを実施したりするなど、女性の意識改革やキャリアアップのための様々な施策を講じたと説明した。

女性活躍から人材の多様化へ

 次に、「企業の女性活用度調査」で長年にわたり審査に携わる人材コンサルタント、キャリアン代表取締役の河野真理子氏が「先進企業に学び、多様性を活かす組織へ」と題して講演した。まずは「調査に参加しているのは、本気でダイバーシティ推進に注力している会社ばかり。偏差値も上昇する中でベスト100にランクされるだけでも素晴らしいこと」と、りそなグループの健闘を評価し、ダイバーシティ経営の現状や社会の動きについて解説した。

キャリアン代表取締役/公益財団法人日本生産性本部 総合政策部 参与の河野真理子氏