このメッセージをつくったことで、アール・ケアはスタッフが採用できるようになっただけでなく、挑戦が好きな人が集まるようになりました。コーポレートメッセージは、欲しい人材を集めるフィルターの役目も果たしています。「人を幸せにする」と漠然としたメッセージにしてしまうと、いろいろな人材が集まってきますが、「挑戦はまっ先に」といったら、保守的な人や挑戦が苦手な人は応募してきません。

 「社内で様々な事業を手がけているから、一つのメッセージをつくるのが難しい」という意見もあるかもしれませんが、アール・ケアも、介護施設以外の事業も展開しています。でも「挑戦はまっ先に」というように組織全体として目指す姿勢をメッセージに込めることはできます。他の会社と同じことをするのは戦略ではありません。ありきたりなコピーではなく、自分たちにしかないコーポレートメッセージをぜひ考えてみてほしいと思います。

 (著書『できる社長は人が採れない』の内容を再編集しました)

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 人手不足に悩む中小企業の多くが、自社の魅力をうまく求職者に伝えられていません。自社の長所をいかに伝えていくか、つまり「採用ブランディング」の考えを持つ必要があります。その教科書が『できる社長は人が採れない』(村尾隆介・伊藤暢人著、日経BP)です。「採用ブランディングで成功するために 社長がすべき6つのこと」など、採用戦略を考えるうえですぐに役立つヒントが満載です。

できる社長は人が採れない
村尾 隆介(むらお・りゅうすけ) 日経BP 総合研究所 客員研究員/スターブランド共同経営者
村尾 隆介

中小企業のブランド戦略ブームを起こしたブランディングの第一人者。日経BP 総合研究所 客員研究員として〈すごい採用プロジェクト〉を展開。通信制高校で有名な第一学院高等学校で起業家教育を教える教師でもあり、若い世代との接点も多い。ファッション好きで社長のスタイリングも手掛ける。年間出張300日超、世界を飛びまわる元ホンダマン。

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。