日本生命保険――男性育休100%で社風が変化。現在は全従業員の活躍が目標

 続いて登壇したのは、日本生命保険人材開発部部長ダイバーシティ推進部長の浜口知実氏。講演タイトルは「一人ひとりが輝き、会社も個人も成長し続ける企業へ--日本生命保険のダイバーシティ推進」。

 日本生命保険は、2008年に女性活躍推進の専任組織である「輝き推進室」を設置して、今年で10年目になる。「当初は女性を対象とする女性活躍推進に取り組んできましたが、周囲の男性・管理職を巻き込む取組へと進み、現在は全従業員の活躍を目指すダイバーシティ推進へと広がっています」とこの10年間を浜口氏は振り返る。

 これまで、女性が長く働くための両立支援を充実させたり、女性のキャリアアップ支援もきめ細かく実施してきたりしたが、転機となったのは、2013年から取り組んでいる「男性育休100%取得」だったという。当初は「本当に育休を取っていいのか」「男性育休にどんな意味がある?」との声もあったが、「女性だけの取組では足りない。男性の意識・風土・行動も変えていく必要がある」との課題認識のもと、推進した。

 その結果、13年から17年まで5年連続で男性育休100%を達成し、累計の取得者は1400人超になり、男性従業員の約17%が経験したことになるという。「それによって企業風土が変わった」と浜口氏。現在は、育児との両立に加え、「介護に向き合う全員行動」も展開している。

 15年からは人財価値向上プロジェクトを推進して、イクボスが取り組む4つのイクジ(「育次」「育地」「育児」「育自」)を定め、「ニッセイ版イクボス」の育成に注力している。  また同プロジェクトで重要なテーマになっているのが、ワークスタイル変革だ。

 「当社ではワークライフバランスから、ワークライフマネジメントの実現へと進化しています」(浜口氏)。残業時間を減らし、休暇取得率を高め、創出した時間で従業員に自己成長してほしいというのが、同社の狙いだ。そのため、「ニッセイアフタースクール」をスタートさせ、資格取得やマネジメント啓発など自己研さんの講座を提供している。これは全国にいる従業員がオンライン受講可能だ。

 「人生100年時代です。全職員向けに幅広いコンテンツを提供しています。このようにライフを充実させることはワークにおける前進にもつながります。その好循環がワークライフマネジメント。従業員一人ひとりが充実した人生を送ることが会社の成長にもつながります」(浜口氏)。

同社の先進的な取り組みである「男性育休100%」に質問が飛ぶ。講演後は名刺交換に列が