以上が講演の要約です。ブリンカホフ教授の話は、説得力があり、共感することの多い内容でした。特に、最後のハイインパクトラーニングについては、「インパクトMAP」の作成を聞いて、私も「そんなのは現実的でない」と思った1人でしたが、一度に大きな効果を望まずに、じっくりと徐々に賛同者が増えていくのを待つことの重要性に賛同しました。

 ジム・コリンズの著書『ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則』にもこんな記述がありました。
「劇的な転換は、ゆっくり進む」
コリンズは、この説明に「巨大で重い弾み車」を押すことを想像しようと言いました。
①必死になって押すと、弾み車が何センチか動く。
②押し続ける、回転が少し速くなる。
③どこかで突破段階に入る。勢いが勢いを呼び、回転がどんどん速くなる。
④誰かがやってきて「どんな一押しで、ここまで回転を速めたのか教えてほしい」と尋ねてくる。

 劇的な転換を求めるためには、地道が努力が必要だとの話を思い出すブリンカホフ教授の話でした。

PSマネジメントコンサルティング 代表
安藤 良治(あんどう・よしはる)
1956年生まれ。メーカー系ソフトベンダに入社し、27年間教育、採用、組織・人事と人事畑一筋に歩んできた。その間、インフォーマルグループ“夢現会”を社内に立ち上げ、社員の自立化、第一人称で自社を語る人財の育成に力を注ぎ、人事部長を経て2005年に独立。独立後は、仲間と実践的な問題発見・開発技法「創造的実行プロセス(B-CEP:ビーセップと呼ぶ)」の開発と普及を柱に、プロジェクトマネージャー能力強化研修、ビジネスアナリシス実践研修、ITリーダー研修、ITシミュレーション研修、PBL型新人研修(3ヶ月)の運営責任者等を担当している。また、NPO法人ITスキル研究フォーラムの人財育成コンサルタントとして“人財育成のツボ“の情報発信や、一般社団法人IT人材育成協会(ITHRD)において「ラーニングファシリテータ育成」プログラムの開発と普及活動を行い、主としてIT業界の人材育成に注力した活動を行っている。