あなたが働く職場も、「人材不足」という問題に直面しているのではないかと思います。今の時代、多くの人にとっての「働きたい職場」をつくることが、現場のマネジャーの大事な仕事になっています。

 それには、性別や年齢といった枠組みを超えた、一人ひとりの働き方に合わせた評価が必要です。

 Aさんはフルタイムで働き、Bさんは子育てのために週に3日しか働けない。この時に、単純に「AさんはBさんよりも会社に貢献している」と考えてはダメで、そもそも同列に評価してはいけません。

 これまで私が見てきたなかでも、子育てや介護のために「フルタイムで働きたいけれど働けない」という優秀な人材が多く存在します。そういう人は、女性だけでなく男性にも増えています。それを「そもそも、フルタイムで働けないのでは……」と低く評価していたら、彼らは高いパフォーマンスを挙げようという気持ちを失うでしょう。逆に、適切な評価をしていくことで、強力な戦力に変えていくことができるはずです。

 一人ひとりがどういう状況に置かれ、どういう働き方をしたいと望んでいるのか。そこをしっかり見極めたうえで初めて、「その人が本当に頑張っているのか」それとも「いいかげんな仕事をしているのか」という判断が下せます。

 オーダーメイド型の評価を正しく行える職場を、多くの優秀な人たちが探しているということを忘れないでください。

石田 淳(いしだ・じゅん) 株式会社ウィルPMインターナショナル 代表取締役社長兼最高経営責任者
石田 淳

 米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」として確立。その実績が認められ、日本で初めて組織行動の安全保持を目的として設立された社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事に就任。グローバル時代に必須のリスクマネジメントやコンプライアンスにも有効な手法と注目され、講演・セミナーなどを精力的に行う。趣味はトライアスロン&マラソン。2012年4月には、世界一過酷なマラソンといわれるサハラ砂漠250kmマラソン、2013年11月に南極100kmマラソン&トライアスロンともに完走を果たす。著書に、『短期間で社員が育つ「行動の教科書」』(ダイヤモンド社)、『40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術』(日経BP)など多数。

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※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。