長く必要とされる人でいるために

 ここまで書いてきて、みなさんのため息が聞こえてくるようです。
「今も大変なのに、そんなこと考えたくもない」

 しかし、見たくない現実も直視しなければなりません。私が強調したいのは、そういう時代を生きなくてはならないからこそ、早くから潰れている場合ではないということです。プレイングマネジャーであるみなさんは、自身の業績アップと部下育成で大変な日々を送っています。しかし、仕事にいっぱいいっぱいにならずに、人生を楽しむ手だてを持ってください。なにしろ先は長いのです。

 また、長く必要とされる人でいることも重要です。今、多くの企業が「キャリア形成」に関する教育に力を入れています。若いうちから「自分はなにができるか」を積極的に考え、「使える高齢者」になってほしいからです。定年退職した職員を延長雇用するためには、その人物が企業にとって「いてくれるとありがたい」ことが重要ですが、実際にはそうではない人が多いのです。

 みなさんにとって、「60歳、70歳などまだまだ先の話」でしょう。しかし、必ずやってきます。その時に「あなたは、100歳まででもいてほしい」と望まれる人でいてください。

石田 淳(いしだ・じゅん) 株式会社ウィルPMインターナショナル 代表取締役社長兼最高経営責任者
石田 淳

 米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」として確立。その実績が認められ、日本で初めて組織行動の安全保持を目的として設立された社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事に就任。グローバル時代に必須のリスクマネジメントやコンプライアンスにも有効な手法と注目され、講演・セミナーなどを精力的に行う。趣味はトライアスロン&マラソン。2012年4月には、世界一過酷なマラソンといわれるサハラ砂漠250kmマラソン、2013年11月に南極100kmマラソン&トライアスロンともに完走を果たす。著書に、『短期間で社員が育つ「行動の教科書」』(ダイヤモンド社)、『40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術』(日経BP)など多数。

株式会社ウィルPMインターナショナルHP
社団法人組織行動セーフティマネジメント協会HP
石田淳ブログ

email:support@will-pm.jp

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。