それにしても、これほど本末転倒な話はありません。

 副業を認めるにあたっては、しっかりしたルールづくりが必須です。さもないと、普段からあまり結果を出してくれない社員が、さらに本業をおろそかにしていくのを、会社側は指をくわえて見ていることになります。

 本人にとっても悲劇です。月々2万~3万円のために、最も大切にしなければならない本業のスキルを伸ばす機会をみすみす捨てているわけで、近視眼的な行動によって、大きな代償を支払っていることに気づかねばなりません。

 中途半端な状態での副業解禁は、双方にとって危険。下手をしたら、組織そのものを崩壊させかねません。

参考書籍:
40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術
石田 淳 著 / 日経BP社

石田 淳(いしだ・じゅん) 株式会社ウィルPMインターナショナル 代表取締役社長兼最高経営責任者
石田 淳

 米国のビジネス界で大きな成果を上げる行動分析を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジ。「行動科学マネジメント」として確立。その実績が認められ、日本で初めて組織行動の安全保持を目的として設立された社団法人組織行動セーフティマネジメント協会代表理事に就任。グローバル時代に必須のリスクマネジメントやコンプライアンスにも有効な手法と注目され、講演・セミナーなどを精力的に行う。趣味はトライアスロン&マラソン。2012年4月には、世界一過酷なマラソンといわれるサハラ砂漠250kmマラソン、2013年11月に南極100kmマラソン&トライアスロンともに完走を果たす。著書に、『短期間で社員が育つ「行動の教科書」』(ダイヤモンド社)、『40歳を過ぎても「会社に必要とされる人」でいるための学ぶ技術』(日経BP)など多数。

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社団法人組織行動セーフティマネジメント協会HP
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※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。