中村文子
ダイナミックヒューマンキャピタル代表取締役

 参画型で活気のある研修を行うためには、研修のデザインもファシリテーションも大切ですが、物理的な環境も重要な役割を果たします。研修会場の設営や、会場においての講師の立ち位置については、第11回の記事でご紹介したとおりです。そこで今回は、講師の皆さんがより参画型の研修にしやすくするための、7つ道具をご紹介します。

 まず前提として、参画型の研修を行うためには、講師は演台やパソコンから離れて、部屋の中を自由に移動できる態勢を作る必要があります。パソコンの前から動かずにずっとスライド操作をしているのでは、参加者との距離感は縮まりません。部屋の中での講師の自由度を高め、参画を促す強力サポートツールが以下のものです。

(1)リモートマウス

 スライド操作をするリモコンです。スライドを送る・戻すという基本動作にポインターが付いているものを使っている方をよく見かけますが、以下の機能もあるものがお勧めです。

・ブラックアウト

 スライドは必要な時は見せ、必要ではない時は、「ブラックアウト」(画面を真っ暗にすること)するのがお勧めです。なぜなら、人は明るいものに反応しますので、スライドが投影されている時は、講師の方ではなくスライドに視線が行くのが自然なのです。そうすると、参加者はスライドを見続けるため、講師は参加者の方向を見て話すけれども、講師と参加者のアイコンタクトがしにくくなります。あるいは、講師も背後にあるスライドを見る、という図になりやすいのです。

 まず、スライドには細かい情報を掲載するのではく、ポイントとビジュアルを大きく示します。投影して解説し、数十秒後にはブラックアウトします。次のスライドに移る際にはまた投影する、といった使い方をします。ですので、リモートマウスには、「ブラックアウト」機能があると便利です。

・マウス

 マウス操作ができるとさらに便利です。後述のスクリーンに表示できるタイマーを使う場合などは、マウス操作がリモコンでできると便利な場面です。

・音楽アプリの操作

 これも後述の音楽ですが、音楽のスタートや停止などがリモコンで操作できると、いちいちパソコンのところに行かずに済みます。

ELA-MRU41

 私が長年愛用しているのは、こちらです。スライドはキーワードと写真などのビジュアルのみという構成にしているので、ポインターを使用することがほぼないため、価格の安い赤のライトのものを使っています。

 ポインターを使うことがある方は、目に優しい緑のライトのものが お勧めです。