4年以上にわたって、この連載を担当させていただきましたが、今回が最終回となりました。

 4年前から今も変わらずお伝えしていきたいと思っていることを最終回のテーマとさせていただきます。

 それは、社内研修で講師をする方のスキル習得の意義と、影響の大きさについてです。

 社内講師をしている方からよくお聞きする、対応が難しいケースとして、
1.参加者の反応がネガティブ
2.参加者の反応が薄い、盛り上がらない
3.ワークやディスカッションに参加しない参加者がいる
ということが挙げられます。

 そもそも遅刻や、研修中の電話やメール対応といったマナー的な内容を除くと、社内講師の皆さんにとってこれらが「対応が難しいトップ3」であるように見受けられます。

 この対応について、共通して考えられる点を考察します。

講師の問いかけ方がオープンすぎる

 研修を一方的な講義にしないために、参加者に問いかけをし、考えてもらったり、話し合ってもらったりする工夫をしている講師の方は多いと思います。その問いかけ方が「オープンすぎる」ということはないでしょうか。

 例えば、1つのトピックが終わって次に進む前に、参加者へこんな問いかけや投げかけをしていませんか?

 「ここまでで、何か質問はありませんか?」

 「ここまでの内容を振り返り、気づきや学びを共有しましょう」

 こうした問いかけ・投げかけは、参加者からネガティブな発言を誘発することも少なくありません。講師に対する質問、自らの気づき・学びを自由に発言できてしまうので、

 「今さらなんですけど、そもそもこれって……」

 「●●が大事だってことは分かったけど、現場ではなかなかねぇ……」

 などという発言をする人が出てきても不思議ではありません。

 講師の立場からすると、研修の進行を大きく妨げる「ネガティブ」な反応で、対応が難しい場面です。

 さらに、グループ内で共有する際に、

 「次回からは●●を意識して行動したいと思います」

 「私もです」

 という具体性に欠ける発言で終わってしまい、そこから発展しないケースもあるでしょう。

 これも、参加者の「反応が薄い、盛り上がらない」様子に見えたり、発言が一言で終了する人がいれば、「参加していない」ように見えたりするかもしれません。

 では、講師が次のような問いかけをしたら、どう変わるでしょうか?