“Speaking is a Watching and Listening Business”

 インタビューの中で印象に残ったこと。それは、「噺家だから話が上手だろう、とよく言われるが、違う。噺している時の9割は、自分の意識は観客を見て、観客を聴くという「観察」に費やしている。Speaking is a Watching and Listening Business!」とおっしゃっていたことです。

 これはまさに、どんなスピーチをしている時にも通ずることです。

 自分の話を伝えよう、というところに意識が向きすぎると、実は余計に伝わらなくなります。

 なぜか? それは、相手が感じていること、考えていることと、あなたの話がパズルのピースのようにぴったりと合わさって初めて「伝わる」からです。ですから、同じ話をするのでも、自分が伝えたいことや思いのたけを、思うがままに伝えるのではなく、相手がどんな反応をして何を求めているのかを常に敏感に肌で感じ取りながら、タイミングや言い方、伝える際の「熱量」を観客に合わせていくことが何よりも大切なのです。

 特に異文化の場合は「こう伝えれば必ず伝わる」という決まりきった「型」はありませんから、余計に“Watching and listening”をして、観察しながら伝え方を微調節していくスキルが何よりも重要になります。

 そうしながらスピーチを行っていくと、必要以上に飾り立てることがなく、インタビューでも私がコメントしていますが、究極の「ミニマリズムの芸術」にたどり着くのです。

 そんなたくさんの学びのあった桂三輝(サンシャイン)さんのBreakthrough with Champsインタビュー、ぜひご覧ください!!

リップシャッツ 信元 夏代(りっぷしゃっつ・のぶもと・なつよ)

アスパイア・インテリジェンス社 代表取締役
ブレイクスルー・スピーキング代表

リップシャッツ 信元 夏代  早稲田大学商学部卒。ゼミ専攻は「異文化コミュニケーションとビジネス」。NYUにてMBA取得。1995年に渡 米後、伊藤忠インターナショナルにて鉄鋼、紙パルプ業界の営業・事業開発に携わる。その後マッキンゼーに て消費財マーケティング・事業プロセス改革などの業務に携わった後、2004年に、事業戦略コンサルティング 会社のアスパイア・インテリジェンス社を設立。
 TEDxTalk スピーカー。2013年、2014年春季トーストマスターズインターナショナルの国際スピーチコンテス トでは、日本人初の地区大会優勝2連覇を果たしている。この経験を受け、2014年9月にブレイクスルー・スピ ーキングを設立。グローバルに活躍したい日本人のためのグローバルパブリックスピーキングのE-learningプ ログラムを中心に、個人コーチングセッション、企業内研修等も行う。
BREAKTHROUGH Speaking: https://www.btspeaking.com

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。