ケビン・バークのユーモアの法則

 ラスベガスで毎晩、ロングランのヒット・コメディーショーの舞台に立つケビン・バークからは、ユーモアの取り入れ方についてのレクチャーがありました。

 ユーモアの構造は、次の3つで成り立っています:
・Premise:誰がどんな状況にいるのか
・Setup:期待感を高める
・Punch line:オチの台詞

 この中でSetupとPunch lineにギャップがあればあるほど笑いが生まれます。

 ギャップを笑いにつなげることは、「3つの法則」にもいえることです。つまり、3つの事柄を並列するのですが、1つ目と2つ目は同類の事柄、しかし3つ目は、同類の事柄が並列されると期待させておいて、逆の方向に向いて落とす、という手法です。「3つの法則」は、筆者をプロスピーカーに導いた師匠、クレッグ・バレンタインもよく使う手法ですが、彼のスピーチから例を挙げるとこんな感じです:
I said to myself …….
I wanted to be a professional speaker. I'm a professional speaker.
I wanted to marry a wonderful wife. I married a wonderful wife.
I wanted to own a white Mercedes Benz. I own a white …… Honda Accord. I'm getting there …….

 最初の2つは、「昔願ったことが今かなっている」という法則が続くため、3つ目もそうかと思いきや(つまり今メルセデス・ベンツを持っている!と来ると思わせる)、逆パターンを持ってきてオチをつけて笑いを取っています。

 スピーチ界の大御所たちからの「コツ」は、スピーチ以外にも使えるものがたくさんあります。皆さんも明日からぜひ実践してみてください!

リップシャッツ 信元 夏代(りっぷしゃっつ・のぶもと・なつよ)

アスパイア・インテリジェンス社 代表取締役
ブレイクスルー・スピーキング代表

リップシャッツ 信元 夏代  早稲田大学商学部卒。ゼミ専攻は「異文化コミュニケーションとビジネス」。NYUにてMBA取得。1995年に渡 米後、伊藤忠インターナショナルにて鉄鋼、紙パルプ業界の営業・事業開発に携わる。その後マッキンゼーに て消費財マーケティング・事業プロセス改革などの業務に携わった後、2004年に、事業戦略コンサルティング 会社のアスパイア・インテリジェンス社を設立。
 TEDxTalk スピーカー。2013年、2014年春季トーストマスターズインターナショナルの国際スピーチコンテス トでは、日本人初の地区大会優勝2連覇を果たしている。この経験を受け、2014年9月にブレイクスルー・スピ ーキングを設立。グローバルに活躍したい日本人のためのグローバルパブリックスピーキングのE-learningプ ログラムを中心に、個人コーチングセッション、企業内研修等も行う。
BREAKTHROUGH Speaking: http://www.btspeaking.com

※筆者の会社名および役職は執筆当時のものです。