パブリックスピーキングは習得しうる “スキル”

 海外で通用するパブリックスピーキング、というと、まず英語を勉強しなければ!と考える人が多いものです。しかし、ノンネイティブである私たちにとって、ネイティブと対等に話せる英語力を養うのは至難の業。

 実はパブリックスピーキングは、習得しうる“スキル”です。そして、使用する言語にかかわらず、使える“スキル”なのです。

 パブリックスピーキングの極意は、聞いている相手がたった一人の営業相手でも、何百人の聴衆でも、彼らの心を捉えて放さず、心を大きく動かす、ということです。そこに言語力は必須ではありません。どの言語を使っていても、パブリックスピーキングのスキルを身につけることで、今のあなたの言語力のままで、異文化の人相手でも、格段に伝わりやすいスピーチを実現できます。これが、「グローバル・パブリックスピーキング」です。

 本コラムでは、グローバル・パブリックスピーキングのコツをご紹介していきます。

 早くも年の瀬が迫っていますね。今年を振り返ってみると、筆者はアメリカでプロフェッショナル・スピーカーとしてデビューした昨年に続き、今年はアメリカのプロフェッショナル・スピーカー・エージェンシーにも採用され、着実に、日本人という枠を超えて活動ができるようになってきました。来年はさらに、全米トップレベルのプロフェッショナル・スピーカーにも負けないクオリティーを目指していきたいと思っています。

 読者の皆さんは、今年はどのような飛躍をされたでしょうか。そして来年の目標は何でしょうか。

 今回は、これまでのコラムを振り返る意味でも、なぜ筆者が「ブレイクスルー・スピーキング」という事業を立ち上げたのか、お話ししたいと思います。

ブレイクスルー・スピーキングへの想い

 今やグローバル化の時代を迎え、海外に進出する企業はもちろん、日本国内にいながらでも外国人と共に働くビジネス環境も珍しくありません。そして、異文化間のコミュニケーションは外国人を相手にしたものだけではなく、日本人同士でも、部署が異なるだけで異文化コミュニケーションといえます。

 私自身、戦略コンサルタントとして駆け出しだった頃、とある日本企業からプロジェクトを依頼されました。ところが、日本人同士であるにもかかわらず、この企業の経営者と私との間のコミュニケーションのズレが発端となり、解雇された経験があります。

 この経験からも、価値観のズレは同じ日本人の間でも起こりうるものなのだ、と身に染みて感じました。

 国や文化を超えた人々を束ねることができる、真のグローバルリーダーになるためには、人種や国籍にかかわらず、「価値観の多様性」を受容しつつ、明確に意見を発する力が必要です。しかし日本人はこれまで、そのための教育を受けてきませんでした。特にプレゼンテーションは日本人が最も苦手とするところだといわれています。

 すべての日本人リーダーが世界標準の発信力を身につけ、グローバルに羽ばたくことができるよう、そのお手伝いを、単に語学力ではなく、パブリックスピーキングのスキルを高めるという視点からさせていただきたい。この想いから立ち上げたのが、ブレイクスルー・スピーキングです。

 ブレイクスルー・スピーキングで使用する「ブレイクスルー・メソッド(TM)」は、ニューヨークを拠点に約20年間にわたり、多くの企業のコンサルティングを手掛けてきた事業戦略コンサルタントが、異文化におけるグローバルビジネスを実践するための型として開発したプログラムです。ブレイクスルー・メソッド(TM)の特徴の一つに、GPSシート(TM)があります。ブレイクスルー・メソッド(TM)の構成ノウハウがたった1枚に集約されたGPSシート(TM)を使えば、毎回、必ず、素晴らしいスピーチ構成の骨子を作り上げることができるようになります。