三井ホームが提案するのは、外皮性能を高めた住宅に、独自のダクト式セントラル空調とIoT技術を組み合わせ、温度・湿度・空気のバリアフリー化を図るというプロジェクトだ。セントラル空調によって、ほこりの堆積を抑え、掃除の負担を低減することで、家事負担の軽減、時間短縮の実現に取り組む。

温湿度バリアフリーで「健康・安心・らくらく」を実現

 三井ホームは、次の3つの取り組みを行うという。

  1. 高気密・高断熱の「プレミアムモノコック構法」による、健康・快適で省エネ化
  2. セントラル空調とIoT技術を組み合わせ、ほこりの堆積を抑え、お掃除の負担を低減する
  3. HEMSを活用した住設機器のコントロールにより、家事の時間短縮を図る

以上により、温湿度のバリアフリーを図り、健康で安心して家事負担の軽減された生活を送ることができるという。

三井ホームの“温湿度バリアフリーで「健康・安心・らくらく」ホーム”の提案の全体像
(資料:三井ホーム)

 このなかでも、目をひくのは、三井ホームの「スマートブリーズ」という独自のセントラル空調とIoT機器で、ほこりの堆積を抑え、掃除の負担を低減するというものだ。セントラル空調は、冷房・暖房・換気・脱臭・空気清浄・加湿・除湿の7つの機能を1台で実現する。

 スマートブリーズとHEMSを連携させ、温度・風量のコントロールやスケジュール運転を行うことができる。空気センサーでは、ニオイやPM2.5やハウスダストの濃度を確認できる。このほか、窓の開閉センサーを活用し、外部からのほこりの流入を防止する。

(注:スマートブリーズとHEMSの連携について、寒冷多雪地対応など一部の機種では見える化機能のみ)

三井ホームのセントラル空調システム“スマートブリーズ”は、冷房・暖房・換気・脱臭・空気清浄・加湿・除湿の7つの機能を1台で行う
(資料:三井ホーム)
スマートブリーズのHEMS連携画面や空気・温湿度・窓センサーの表示例
(資料:三井ホーム)

 IoT機器としては、HEMSと連携ができる電動シャッターや給湯機、照明などを導入し、スマートフォンやタブレットからの遠隔操作も可能だ。

 三井ホームでは、3カ年で100棟を対象にして実証事業を行う計画だ。北海道から鹿児島までフランチャイズ会社を含めて建設地を分散させて検証する。地域による効果や傾向の違いについても分析するという。

 IoT設備の計画・設計に当たっては、お客様の住まい方に合わせた適切な提案を行っていく。また、IoT設備の施工や設定に当たっての課題についても、事業に取り組む中で把握に努める。

HEMSを活用したIoT機器の導入で、家事の時短アシストを行う
(資料:三井ホーム)
[画像のクリックで拡大表示]

 このほか、健康で快適に暮らせるよう、住宅の基本性能は三井ホームの枠組壁工法をベースに提案している。従来の1.6倍の厚さの断熱材を備える2×6外壁。部屋いっぱい屋根まで利用できる、ダブルシールドパネル屋根、高性能断熱サッシなどを組み合わせた、同社の「プレミアムモノコック構法」を採用する。

 さらに、高効率給湯器、それから保温性の高い浴槽、LED照明など高効率な設備と組み合わせることによって、省エネ性についても高い性能を確保する。

高気密・高断熱で、省エネ性能の優れた設備機器を導入し、健康で快適な住宅をつくる
(資料:三井ホーム)
[画像のクリックで拡大表示]

HEMSデータのほか住まい手へのアンケートで家事負担減を把握

 プロジェクトにおいて実証するのは、

  • 温湿度・空気環境・電力等のHEMSデータの分析
  • 住まい手に対するアンケート調査による掃除などの家事負担の低減効果の確認
  • アンケート調査によるIoTの利便性についての確認

などを行うという。

 三井ホーム・技術研究所研究開発グループの池澤仁志氏は「当社のスマートブリーズを採用したモデルハウスでは、3年間一度も掃除をしていないチェストがあるが、ほこりが積もらずキレイな状態を保っている。実際の生活される家において、どのような結果が得られるのか本事業を通して検証したい」と話す。