コロラド大学CUボルダー校(以下、CUボルダー)は、大学が実施しているスポーツグリーニングプログラムの中でも最も先駆的に取り組みを行なっている教育機関の1つであり、「グリーン大学」として入学を希望する学生も多い。CUボルダーがどのようにスポーツによるサステナビリティ構築へ取り組んできたか、また取り組んでいくのかをリポートする。

 「CUボルダーは、米国内で初めての大学におけるリサイクル・プログラムに取り組み始めました。国内初の学生主導による再生可能エネルギーの算定に至るまで、革新的なサステナビリティ構築を追求してきました」――。そう語るのは、CUボルダーにて施設管理オフィサーを務めるジェフリー・マクラーレン氏だ。

 CUボルダーでは、LEED(米国の環境認証)のプラチナ認証を取得した体育館の建設といったハード整備にとどまらず、フォルサム・フィールド(CUホルダーのフットボールスタジアム)では、米国の主要な大学やプロスポーツプログラムにおける最初の「廃棄物ゼロ」の取り組みを行っている。

グリーニングプログラムによる取り組みが進むCUボルダーのスタジアム「Folsom Field(フォルサム・フィールド)」(写真:CUボルダー提供)
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CUボルダーがスポーツのグリーニングアクションに動く理由

CUボルダー施設管理オフィサーのジェフリー・マクラーレン(写真:ジェフリー・マクラーレン氏提供)

 「2013年の調査によると新入生の41%以上が本学への入学動機に『サステナビリティ構築への取り組み』を挙げています。このアプローチは学内のすべての部門において、今まで以上に重要視されています。サステナビリティ構築への取り組みをスポーツの分野に適用し拡大することは新たなステークホルダーへ関心をつなげることになり、とても有意義である、と認められてきました」(マクラーレン氏)

 米国空軍士官学校で環境エンジニアリングを学んだ後2017年CUボルダーへ入学したマクラーレン氏が大きな影響を受けたのは、同校環境センターのディレクターを務めるデーブ・ニューポート氏であった。

 ニューポート氏は「SDGs実現への挑戦に向けた学生サイドからの自立的アクションが、大学全体のグリーン化への取り組みへの原動力として不可欠だ」と語っている。CUボルダーの体育会の施設とレクリエーション施設をグリーニングすることは大学全体へのサステナビリティ構築への深い関心を集める絶好のチャンスとなるからだ。

 「スポーツ分野からのサステナビリティ構築への挑戦はコロラド大学のファン、サポーター、学生、卒業生、教職員、スタッフ全員を結びつける力となります。なぜならそこには、地域環境の保全、財政の健全性維持、公正公明なスピリットいう共通の価値観があるからです」(ニューポート氏)