データから見る「健康になれるまち」 健康長寿社会を目指した予防政策の科学的な基盤づくりを目的としたJAGES(Japan Gerontological Evaluation Study,日本老年学的評価研究)は、全国の市町村と共同で要介護認定を受けていない約25万人の高齢者を対象に調査を実施している。その調査データから見えてきた「長生きでき、健康に暮らせる街」の在り方を考察する。 第3回 通いの場への参加を促進し、要介護状態になりにくいまちづくりを 2022.05.02 日本の介護予防政策は、2015年に大きな見直しがなされた。それまでのハイリスク者を選別して介護予防教室に誘う「ハイリスクアプローチ」から、すべての高齢者を対象にする「ポピュレーションアプロー... 第2回 要介護状態やフレイルになりにくいまち 2022.04.05 要介護リスク者が多いまちがある。JAGES(日本老年学的評価研究)は2019年度に64市町村と共同し、市町村間比較をした。その結果、例えば「暮らすまちによって要介護リスク者・フレイルが2.6... 第1回 暮らしているだけで認知症になりにくいまち 2022.03.03 歩道が多い都市部に住む高齢者は、認知症の発生が少ないことがわかった。7万6053人の高齢者を対象に2010年から約3年間追跡し、歩道面積が少ない地域に住む人と、多い地域に住む人を比べたところ...