国土交通省は、地方自治体向けに「まちなかの居心地の良さを測る指標(案)」を作成、公開した。用意された調査票に則って事前の机上調査と2回の現地調査を行い、データを表計算ソフト「Excel」の分析ツールに入力することで、まちなかの現状を総合的に把握できるようにする。調査票と分析ツールは国交省のウェブサイトからダウンロードできる。

結果のアウトプットイメージ (資料:国土交通省)
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 指標は、イスがあるか・日陰があるか・建物の中が見えるか、など「ハード環境」、心地よい音が聞こえるか・オシャレと感じる店があるか、など「空間の快適性・魅力」、 体操をしている・写真を撮っている、など「人々の行動の多様性」の3つの視点で構成されている。

指標の構成と検討体制(資料:国土交通省)
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 調査票と分析ツールは、「ストリート用」と「広場・公園用」の2種類がある。調査票には「ストリート用」7種類、「広場・公園用」5種類の確認シートがあり、項目によってチェックや人数カウント、4段階のランク付けを行うようになっている。この結果を分析ツールに入力すると、結果をまとめた概要シートと詳細シートが出力される仕組みだ。両方に「ストリートの環境に関する総合評価」「ストリートの魅力に関する総合評価」が12項目のレーダーチャートで表現される。概要シートは情報共有、詳細シートは現場の特徴や改善点の発掘に使うことを想定している。

 国交省では、この指標の使用を1回にとどめず、まちなかを再整備した後に2回目の調査を行うなど、継続的な運用が望ましいとしている。

指標の運用プロセス(資料:国土交通省)
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