PFIは、リスクに始まってリスクで終わる事業

──PFIでは、官民のリスク分担がいろいろと焦点になります。事業を円滑に進めるうえで、リスク分担のポイントは何かありますか。

川田 まずは市場調査をしっかりと行い、どんなリスクがあるのかを、最初に把握しておくことだと思います。今までの手法だと、何でも事業者に行ってもらおうとして、結局どの事業者も手を挙げないというケースが起こり得ます。PFIの良いところは、適切なリスクを判断しながら契約していくというところで、そういう事態にはなりにくい。

 もちろん契約が終わってからも、リスク分担の議論というのは続きます。ただ、あらかじめリスクが洗い出されることで、行政サイドとしてもそのリスクに対して事前に色々と手が打ちやすくなります。それが結果的に、正しい事業運営に繋がります。PFIは、リスクに始まってリスクで終わる事業だと思います。

(写真:編集部)
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──プラザノースの経験を踏まえて、他の自治体でPFIを検討されている方に、何かアドバイスがあればお願いします。

川田 PFIに対して、最初から拒否反応を示さなくてもいいと思います。新しい制度ということで大変かもしれませんが、各自治体で事例も増えていますし、ノウハウも蓄積されてきています。私自身の経験からすると、公共事業を進めるうえでは、非常に優れた手法だと思います。民間と行政がそれぞれ得意な分野を手がけるわけで、特にクリエーティブな業務というのは、民間のほうが優れています。それと自分たちの意識改革にもつながります。

──自治体側の意識改革ですか?

川田 そうです。事業者サイドの論理も見えてくるし、コンサルタントの立場というのも分かります。民間には民間の素晴らしさがあって、それをどう引き出すかが大切です。それには、市が何をやりたいか、地域が何を求めているかというメッセージがなければいけません。メッセージを共有できれば、民間事業者からも素晴らしいアイデアが出てくると思いますよ。