総務省が8月に公表した「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」を基に、年少(15歳未満)、生産年齢(15歳以上65歳未満)、老年(65歳以上)の3区分による人口増減率ランキングをお届けする。年少人口増減率ランキングの1位は東京都青ヶ島村だった。全国トップ50のほか、人口規模別や都道府県別のランキングも併せてお伝えする。

 15歳未満の年少人口の増減率をランキングした。1位は東京都青ヶ島村(増減率37.50%、総人口168人)、2位は奈良県黒滝村(同17.14%、702人)、3位は奈良県野迫川(のせがわ)村(同13.33%、369人)。なお、青ヶ島村の総人口の増減率は5.66%と全国2位だったのに対し、野迫川村は同マイナス7.05%と、今回の調査で増減率が全国で最下位(1896位)だった。

 トップ50には、総人口1万人未満が29団体と、小規模な自治体が数多くランクインしていた。19年調査、18年調査でも同様の傾向が見られた。これは、小規模自治体では人口が数人増減しただけで、増減率が大きく変動することが要因だ。例えば、3位の野迫川村は前述の通り増加率が13.33%だったが、増加したのが2人(15人→17人)。7位の和歌山県上北山村では増加したのはわずかに1人(12人→13人)だった。そのため、小規模な自治体が、毎年安定的に上位に顔を出すことはまれだ。

 年少人口増減率が3年連続で50位以内に入っていたのは、以下の8団体。これらの団体は人口規模も比較的大きく、安定して若年層が増えていることがうかがえる。

3年連続で50位以内に入った団体(8団体)
流山市(千葉県)/印西市(千葉県)/千代田区(東京都)/中央区(東京都)/文京区(東京都)/大阪市北区(大阪府)/福津市(福岡県)/中城村(沖縄県)

 政令市の1位は福岡市(増減率0.07%)。これ以外の19都市はすべて年少人口が減少していた。最も減少率が大きかったのは静岡市(同マイナス2.22%)だった。

 次ページには、「増減数」を基準にしたランキング(トップ50)を掲載した。1位の東京都品川区(増減数1409人)を筆頭に、東京都中央区(同1226人)、千葉県流山市(同1173人)の3団体が1000人以上、増加した。トップ10のうち6団体が東京都の特別区だった。

 2020年1月1日時点の日本の年少人口は1552万8262人で、対前年では23万162人(1.46%)減少した。年少人口が増えた自治体は1896団体(政令指定都市は行政区単位で数えた)のうち193団体だった。これは18年調査の259団体、19年調査の263団体に比べ、大きく減少している。都道府県別に見ると、秋田、栃木、新潟、富山、静岡、徳島、愛媛の7県では、県内のすべての市町村で年少人口が減少した。

年少人口増減率ランキング2020 全国TOP50
順位
(総人口増減率
全国順位)
市区町村
(都道府県)
年少人口
(2020住基)
増減率 増減数 総人口
(2020住基)
1(2) 青ヶ島村(東京都) 22 37.50 6 168
2(1,325) 黒滝村(奈良県) 41 17.14 6 702
3(1,896) 野迫川村(奈良県) 17 13.33 2 369
4(1,865) 大川村(高知県) 43 13.16 5 394
5(1,259) 伊是名村(沖縄県) 219 10.05 20 1,408
6(978) 七ヶ宿町(宮城県) 99 10.00 9 1,376
7(1,681) 上北山村(奈良県) 13 8.33 1 488
8(84) 多賀町(滋賀県) 1,053 7.34 72 7,621
9(1,366) 安田町(高知県) 215 6.97 14 2,653
10(1,344) 伊根町(京都府) 175 6.06 10 2,074
11(3) 千代田区(東京都) 8,882 5.78 485 65,942
12(4) 中央区(東京都) 22,912 5.65 1,226 168,361
13(6) 名古屋市東区(愛知県) 9,562 5.27 479 80,235
14(938) 会津若松市(福島県) 15,436 5.03 739 118,322
15(668) 大任町(福岡県) 722 4.94 34 5,265
16(12) 福津市(福岡県) 10,802 4.89 504 66,253
17(1,010) 陸別町(北海道) 222 4.72 10 2,362
18(80) 瀬戸内町(鹿児島県) 1,092 4.70 49 8,917
19(1,690) 昭和村(福島県) 68 4.62 3 1,244
20(5) 大阪市福島区(大阪府) 9,720 4.59 427 77,170
21(230) 広野町(福島県) 459 4.56 20 4,794
22(16) 中城村(沖縄県) 4,106 4.43 174 21,762
23(20) 大阪市天王寺区(大阪府) 11,091 4.11 438 78,321
24(1,523) 白老町(北海道) 1,172 4.09 46 16,638
25(51) 嘉島町(熊本県) 1,640 3.99 63 9,537
26(8) 流山市(千葉県) 30,619 3.98 1,173 195,476
27(17) 印西市(千葉県) 16,530 3.85 613 103,513
28(1,015) 大崎上島町(広島県) 538 3.66 19 7,452
29(1,862) 天龍村(長野県) 59 3.51 2 1,246
30(19) 文京区(東京都) 28,200 3.43 936 226,114
31(929) 田野町(高知県) 246 3.36 8 2,618
32(1,083) 新島村(東京都) 286 3.25 9 2,688
33(13) さいたま市西区(埼玉県) 12,083 3.20 375 91,968
34(11) 島本町(大阪府) 4,578 3.20 142 31,642
35(9) 大阪市中央区(大阪府) 10,148 3.19 314 102,432
36(174) みやき町(佐賀県) 3,271 3.15 100 25,679
37(22) 品川区(東京都) 47,050 3.09 1,409 401,704
38(1,220) 下川町(北海道) 338 3.05 10 3,254
39(15) 大阪市北区(大阪府) 13,190 3.04 389 130,303
40(376) 竹富町(沖縄県) 747 3.03 22 4,342
41(1,321) 麻績村(長野県) 243 2.97 7 2,707
42(974) 青木村(長野県) 496 2.90 14 4,351
43(1,034) 十島村(鹿児島県) 146 2.82 4 681
44(137) 江北町(佐賀県) 1,442 2.78 39 9,741
45(1,816) 座間味村(沖縄県) 148 2.78 4 914
46(36) 渋谷区(東京都) 24,019 2.54 595 229,671
47(631) 北山村(和歌山県) 41 2.50 1 434
48(560) 朝日村(長野県) 535 2.29 12 4,574
49(77) 狛江市(東京都) 9,883 2.24 217 83,257
50(91) 東員町(三重県) 3,542 2.13 74 25,918

表の見方とランキング算出方法

  • ■表の見方
    • 人口(2020住基)
      • 「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(令和2年1月1日現在)」(総務省)より。表データはすべてこのデータに基づく。
    • 増減率
      • 住民基本台帳人口増減数(2019年1月1日より同年12月31日までの集計)÷2019年1月1日時点の人口数(住民票記載ベース)×100
    • 増減数
      • 住民基本台帳人口増減数=住民票記載数-住民票消除数
    • 自然増減数
      • 出生者数-死亡者数
    • 社会増減数
      • (転入者数+その他の住民票記載者数)-(転出者数+その他の住民票消除者数)
      • 注)増減数=自然増減数+社会増減数となる
  • ■ランキング算出方法
    • 「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(2020年1月1日現在)」(総務省)の人口増減率を「人口増減率」としてランキング化。政令指定都市は行政区単位で集計した。政令指定都市については、別途参考ランキングを掲載。

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