総務省が8月に公表した「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」のデータを基に、2015年から2020年の5年間の生産年齢(15歳以上65歳未満)人口増減率ランキングをお届けする。前年と比較したランキング(生産年齢人口(15歳以上65歳未満)増減率ランキング2020)では、直近の人口の動きが見て取れる一方、突発的な要因で上位に食い込む自治体が出てくる。これに対し、5年間の増減率を見ることで、長期にわたって人口増加の勢いを維持している自治体を浮き彫りにするのが、このランキングの狙いだ。生産年齢人口増減率ランキングの1位は、北海道占冠(しむかっぷ)村だった。全国トップ50のほか、人口規模別や都道府県のランキングも併せてお伝えする。

 15歳以上65歳未満の生産年齢人口の増減率をランキングした。1位は占冠村(増減率53.86%、2020年1月1日現在の総人口1613人)、2位は北海道赤井川村(同25.04%、1273人)、3位は東京都中央区(同21.77%、16万8361人)。占冠村は総人口増減率でも1位だった。トップ20のうち、人口10万人以上の団体が7つあった。

 政令指定都市のランキングでは、1位が川崎市、2位がさいたま市、3位が大阪市だった。生産年齢人口が増えたのは、この3団体と福岡市、名古屋市の計5団体で、そのほかの15自治体は減少している。

 「増減数」を基準にしたランキング(トップ50)も掲載している。総人口増減率ランキングと同様に、東京都の特別区が上位を占めた。1位から11位まではすべて特別区で、特別区以外でトップ20に入ったのは4団体だった。

 2020年1月1日時点の日本の生産年齢人口は7612万2894人で、2015年に比べて278万6526人(3.53%)減少した。生産年齢人口が増えた自治体は1896団体(政令指定都市は行政区単位で数えた)のうち217団体だった。

生産年齢人口増減率ランキング2015-20 全国TOP50
順位
(総人口増減率全国順位)
市区町村
(都道府県)
生産年齢人口
(2020住基)
増減率
(5年間)
増減数
(5年間)
総人口
(2020住基)
1(1) 占冠村(北海道) 1,197 53.86 419 1,613
2(11) 赤井川村(北海道) 764 25.04 153 1,273
3(2) 中央区(東京都) 120,504 21.77 21,545 168,361
4(16) 留寿都村(北海道) 1,353 19.52 221 2,070
5(3) 千代田区(東京都) 45,947 16.82 6,614 65,942
6(4) 大阪市西区(大阪府) 73,247 15.51 9,835 101,575
7(6) 大阪市北区(大阪府) 92,891 13.70 11,195 130,303
8(13) 大阪市浪速区(大阪府) 51,397 13.06 5,939 69,259
9(14) 名古屋市中区(愛知県) 64,733 12.91 7,399 88,683
10(20) 知夫村(島根県) 283 11.86 30 644
11(5) 与那国町(沖縄県) 1,028 11.74 108 1,716
12(12) 大阪市中央区(大阪府) 76,113 11.71 7,981 102,432
13(43) 倶知安町(北海道) 11,165 11.49 1,151 16,892
14(25) ニセコ町(北海道) 3,386 11.38 346 5,403
15(7) 流山市(千葉県) 118,922 10.71 11,507 195,476
16(54) 朝日町(三重県) 6,751 10.44 638 10,921
17(17) 大阪市福島区(大阪府) 52,534 10.29 4,900 77,170
18(21) 福岡市博多区(福岡県) 166,426 8.96 13,679 234,062
19(19) 文京区(東京都) 154,693 8.84 12,559 226,114
20(9) 新宮町(福岡県) 20,454 8.80 1,655 33,368
21(46) 台東区(東京都) 137,861 8.42 10,707 202,431
22(31) 八潮市(埼玉県) 59,684 8.27 4,557 92,131
23(28) 品川区(東京都) 272,841 7.84 19,834 401,704
24(18) 長久手市(愛知県) 38,844 7.60 2,745 59,480
25(52) 高浜市(愛知県) 32,333 7.50 2,257 49,155
26(23) 久山町(福岡県) 5,113 7.33 349 9,068
27(10) 福津市(福岡県) 37,178 7.29 2,525 66,253
28(49) 墨田区(東京都) 185,032 7.23 12,473 274,896
29(30) 名古屋市東区(愛知県) 52,602 7.15 3,508 80,235
30(178) 舟橋村(富山県) 2,055 7.14 137 3,161
31(37) 川崎市中原区(神奈川県) 183,482 6.97 11,954 257,775
32(24) 大阪市天王寺区(大阪府) 51,839 6.73 3,269 78,321
33(34) 川崎市幸区(神奈川県) 111,382 6.68 6,974 171,345
34(50) 新宿区(東京都) 249,701 6.67 15,620 348,452
35(8) 中城村(沖縄県) 13,549 6.66 846 21,762
36(26) 港区(東京都) 180,588 6.66 11,271 260,379
37(22) 滑川町(埼玉県) 11,887 6.65 741 19,294
38(44) 神戸市中央区(兵庫県) 91,059 6.60 5,641 137,782
39(57) 中野区(東京都) 237,684 6.48 14,460 335,234
40(35) さいたま市浦和区(埼玉県) 107,896 6.44 6,530 164,449
41(56) 横浜市西区(神奈川県) 71,343 6.28 4,217 103,361
42(32) 幸田町(愛知県) 26,390 6.00 1,493 42,378
43(68) 川崎市川崎区(神奈川県) 156,472 5.99 8,849 234,888
44(27) さいたま市緑区(埼玉県) 80,112 5.99 4,527 127,245
45(36) 開成町(神奈川県) 10,844 5.94 608 18,005
46(41) さいたま市南区(埼玉県) 128,473 5.94 7,201 191,127
47(70) 豊島区(東京都) 206,609 5.73 11,189 290,246
48(116) 大阪市東成区(大阪府) 54,165 5.62 2,883 83,977
49(29) つくば市(茨城県) 154,691 5.56 8,142 237,653
50(59) 戸田市(埼玉県) 96,744 5.36 4,922 140,642

表の見方とランキング算出方法

  • ■表の見方
    • 人口(2020住基)
      • 「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(令和2年1月1日現在)」(総務省)より。表データはすべてこのデータに基づく。
    • 年齢区分
      • 年少人口(15歳未満)
      • 生産年齢人口(15歳以上65歳未満)
      • 老年人口(65歳以上)
    • 増減率
      • 上記の2020年1月1日現在の人口を、「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成27年1月1日現在)」(総務省)に基づく2015年1月1日時点の人口と比較した。計算式は、(2020年1月1日時点の人口数-2015年1月1日時点の人口数)÷2015年1月1日時点の人口数×100
    • 増減数
      • 2020年1月1日時点の人口数-2015年1月1日時点の人口数
  • ■ランキング算出方法
    • 上記の「増減率」を「人口増減率」としてランキング化。政令指定都市は行政区単位で集計した。政令指定都市については、別途参考ランキングを掲載。

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