総務省が8月に公表した「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」のデータを基に、2016年から2021年の5年間の老年(65歳以上)人口増減率ランキングをお届けする。老年人口増減率ランキングの1位は、東京都青ヶ島村だった。前年と比較したランキング(老年人口(65歳以上)増減率ランキング2021)では、直近の人口の動きが見て取れる一方、突発的な要因で上位に食い込む自治体が出てくる。これに対し、5年間の増減率を見ることで、長期にわたって人口増加の勢いを維持している自治体を浮き彫りにするのが、このランキングの狙いだ。全国TOP50のほか、人口規模別や都道府県のランキングも併せてお伝えする。

 65歳以上の老年人口の5年間の増減率をランキングした。1位は東京都青ヶ島村(増減率32.00%、2021年1月1日現在の総人口165人)、2位は沖縄県南風原(はえばる)町(同26.78%、4万375人)、3位は千葉県印西市(同26.34%、10万5772人)だった。1896団体(政令指定都市は行政区単位で数えた)のうち279団体で、老年人口が5年間で10%以上増加していた。

 政令指定都市のランキングでは、すべての自治体で老年人口が増加していた。減少していた自治体の方が多かった年少人口、生産年齢人口とは対照的な結果となった。老年人口増減率の1位は札幌市(増減率13.04%)、2位は福岡市(同12.58%)、3位は仙台市(同11.77%)だった。

 次ページには、「増減数」を基準にしたランキングTOP50を掲載した。1位は鹿児島県鹿児島市、2位は大阪府枚方市、3位は大分県大分市で、TOP10はすべて県庁所在地または中核市だ。枚方市は、前回調査(人口増減率ランキング2015-20)の14位から大幅に順位を上げた。総人口、年少人口、生産年齢人口の増減数ランキングで上位を占めた東京特別区はTOP20に1つも入っておらず、25位の世田谷区が最も上位だった。

 2021年1月1日時点の日本の老年人口は3576万8503人で、2016年に比べて214万6781人(6.39%)増加した。老年人口が増えた自治体は1896団体のうち1559団体だった。

老年人口増減率ランキング2016-21 全国TOP50
順位
(総人口増減率全国順位)
市区町村
(都道府県)
老年人口
(2021住基)
増減率
(5年間)
増減数
(5年間)
総人口
(2021住基)
1(430) 青ヶ島村(東京都) 33 32.00 8 165
2(22) 南風原町(沖縄県) 7,518 26.78 1,588 40,375
3(10) 印西市(千葉県) 24,316 26.34 5,070 105,772
4(57) 豊見城市(沖縄県) 12,590 24.91 2,511 65,766
5(325) 西原町(沖縄県) 7,724 24.20 1,505 35,454
6(341) 富谷市(2016年は富谷町)(宮城県) 11,076 23.92 2,138 52,431
7(43) 守谷市(茨城県) 15,955 23.44 3,030 69,392
8(7) 中城村(沖縄県) 4,266 23.44 810 22,046
9(35) 与那原町(沖縄県) 4,126 23.16 776 20,117
10(44) 八重瀬町(沖縄県) 6,951 22.85 1,293 31,882
11(686) 三田市(兵庫県) 28,554 22.36 5,217 110,863
12(117) 糸満市(沖縄県) 13,448 21.90 2,416 62,349
13(482) 利府町(宮城県) 8,604 21.85 1,543 36,027
14(20) 新宮町(福岡県) 6,215 21.60 1,104 33,690
15(1,057) 栄町(千葉県) 7,939 20.76 1,365 20,293
16(251) 浦添市(沖縄県) 23,218 20.25 3,910 115,548
17(261) 読谷村(沖縄県) 9,144 19.94 1,520 41,642
18(139) 宜野湾市(沖縄県) 19,711 19.40 3,203 100,462
19(546) 玉村町(群馬県) 9,320 19.32 1,509 36,298
20(520) 野木町(栃木県) 8,224 19.27 1,329 25,497
21(279) 滝沢市(岩手県) 14,138 19.02 2,259 55,605
22(238) 石垣市(沖縄県) 11,031 18.73 1,740 49,848
23(208) 藍住町(徳島県) 8,796 18.18 1,353 35,484
24(173) 名護市(沖縄県) 14,379 18.09 2,203 63,724
25(53) 北中城村(沖縄県) 3,985 17.66 598 17,821
26(602) 札幌市清田区(北海道) 33,725 17.58 5,042 112,670
27(66) 南城市(沖縄県) 11,454 17.42 1,699 44,924
28(340) 富里市(千葉県) 14,113 17.30 2,081 50,077
29(15) 滑川町(埼玉県) 4,461 17.27 657 19,562
30(276) 西郷村(福島県) 5,020 17.26 739 20,254
31(48) 菊陽町(熊本県) 8,863 17.08 1,293 42,841
32(824) 猪名川町(兵庫県) 9,295 17.08 1,356 30,494
33(155) うるま市(沖縄県) 28,112 17.02 4,089 125,338
34(141) 忍野村(山梨県) 1,885 16.94 273 9,681
35(209) 沖縄市(沖縄県) 29,494 16.92 4,268 142,973
36(307) 札幌市手稲区(北海道) 44,303 16.86 6,392 141,974
37(706) 神戸市西区(兵庫県) 65,943 16.55 9,363 240,294
38(395) 基山町(佐賀県) 5,407 16.51 766 17,457
39(374) 白井市(千葉県) 17,088 16.39 2,406 63,162
40(568) 上里町(埼玉県) 8,542 16.28 1,196 30,848
41(428) 宇美町(福岡県) 10,368 16.09 1,437 37,345
42(188) 古賀市(福岡県) 16,032 15.91 2,201 59,645
43(586) 仙台市泉区(宮城県) 57,669 15.85 7,888 212,439
44(322) 那珂川市(2016年は那珂川町)(福岡県) 11,792 15.80 1,609 50,444
45(190) 筑紫野市(福岡県) 26,845 15.78 3,658 104,616
46(332) 岩出市(和歌山県) 12,694 15.77 1,729 53,995
47(328) 湖南市(滋賀県) 13,475 15.76 1,835 55,033
48(183) 千葉市緑区(千葉県) 29,720 15.75 4,045 130,055
49(358) 矢巾町(岩手県) 7,240 15.75 985 27,133
50(782) 名張市(三重県) 25,931 15.74 3,526 77,584

表の見方とランキング算出方法

  • ■表の見方
    • 人口(2021住基)
      • 「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(令和3年1月1日現在)」(総務省)より。表データはすべてこのデータに基づく。
    • 年齢区分
      • 年少人口(15歳未満)
      • 生産年齢人口(15歳以上65歳未満)
      • 老年人口(65歳以上)
    • 増減率
      • 上記の2021年1月1日現在の人口を、「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成28年1月1日現在)」(総務省)に基づく2016年1月1日時点の人口と比較した。計算式は、(2021年1月1日時点の人口数-2016年1月1日時点の人口数)÷2016年1月1日時点の人口数×100
    • 増減数
      • 2021年1月1日時点の人口数-2016年1月1日時点の人口数
  • ■ランキング算出方法
    • 上記の「増減率」を「人口増減率」としてランキング化。政令指定都市は行政区単位で集計した。政令指定都市については、別途参考ランキングを掲載。

ランキングINDEX


ランキングINDEXに戻る