ルールばかりで何もできない公園。一体誰のための公園なの?

解説:市民が自由に楽しく使うための公園なのに…

「ここで何をして遊んだらいいの?」と、言いたくなる公園をよく見かける。

球技は禁止、自転車の乗り入れ禁止、犬の散歩も禁止、飲食禁止――。さらには、大声禁止というルールまであったりする。しかも、ここで禁止されている「大声」というのは、大人の怒声などではなく、子どもがはしゃぐ声だそうだ。

そもそも都市公園法をひも解くと、実は規制でがんじがらめにするような内容にはなっていない*1。限られた人からのクレームや過剰なまでのトラブル回避策が、こうした禁止事項だらけの公園を増やしてしまったのだ。

公園は本来、市民の遊楽や憩いのための場だったはず*2。管理側が杓子定規に禁止事項を増やしていくのではなく、使う人みんなで正しいルールのあり方を考え、皆がのびのびと楽しく過ごせる公園が増えることを願いたい。

■注釈
*1 前国土交通省都市局公園緑地・景観課長で東京都公園協会特命担当部長の町田誠氏は「(都市)公園法には『何を置いちゃいけない、何をしちゃいけない』というのがそれほど具体的に書いてあるわけではないんですよ」「公園法等で禁止されているのは植物や動物の採取や、公園そのものの損傷のようなことだけです」と解説している(公共R不動産「公園マスターに聞く! 前編」)。

*2 日本における近代都市公園制度は、1873年(明治6年)の太政官布達に端を発している。このときに、もともと「群集遊観の場所」だった空間を、「公園」として指定していった経緯がある(新・公民連携最前線「公園が変わる! 街が変わる! 第1回 日本の都市公園には、もともと民間経営施設が立地していた」などを参照のこと)。