民意とは? 公平性とは?

解説:地域の実情に合った、独自の施策を

新しい挑戦は、誰もが歓迎するわけではない。

「確かに面白いアイデアだけど、管理は誰がするの?」「前例がない」「華美なのでは?」「それで本当に人が来るの?」「一企業に利する取り組みなのでは?」「高齢者には使いこなせないのでは?」「木を切るのはかわいそう」「これまでは近所にあったのに」「そんな話、聞いてないよ」……新しい取り組みには、市民から、庁内から、得てして様々な否定的な声が寄せられがちだ。

「先例通りに」という意見や、一部の利害関係者の声に強く影響された結果、先進的なアイデアは生かされず無難な施策に――。そんなこともあるだろう。でも、それは本当に市民のための最適解になっているのだろうか。

内外の“ノイズ”に負けず、より理想に近い形での合意形成に導いていく――。行政の担当者に必要とされているは、飛び交う意見一つ一つに応える誠実さだけではない。まずは事業が目指すべき方向性やビジョンについて関係者と共有し、共感を得ていきながら、みんなが同じ方向を向くように音頭をとる。そんなタフな決断力が求められている。